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TOYOの新型スタッドレス・ガリットGIZをテスト

TOYOの新型スタッドレス・ガリットGIZをテスト

プリウスの装着イメージ。

低温性能とサイプの剛性

シンプルに考えれば、スタッドレスタイヤに大事なのは大きく3つ。1つ目は路面にタイヤ表面が密着する為のコンパウンド(ゴム)自体の柔らかさ。2つ目はブロックが倒れ込んでブロックの角が路面にグイッと引っ掛かるエッジ効果。そして最後の3つ目はブロックが倒れて接地面積が減ってしまうことを抑制する倒れ込み防止構造。

そもそも雪道は気温も路面温度も低く、タイヤのゴムが硬化しやすい。だからこそ路面への密着率が下がりグリップ力が低下する。ギズでは、ナノゲルを使いマイナス7度付近までは硬化を極力抑えることに成功。まずは、高い密着率が環境を問わず優れた基本特性を生み出す。

そしてギズの最大の魅力であるハンドルを切ったときのズシッとした手応えなど、操作に対する初期応答の良さは、2つ目のエッジ効果と3つ目のブロックの倒れ込み抑制により確立されている。そもそもスタッドレスタイヤに刻まれた細かな溝(サイプ)は、ブロックの角を増やしてエッジ効果を高めるもの。しかし、その構造からブロックが倒れ込みやすくなり、結果として接地面積が減ってグリップ力が低下するという相反関係にある。

このエッジ効果と接地面積確保をバランス良く両立するために、ギズではサイプデザインの工夫は当然として、センター部には新吸着3Dサイプを採用し、加えて溝底に補強ブロックを入れた。これにより、様々な路面にグイッと噛み込むエッジ効果と、ブロック剛性を確保して接地面積を維持し続けることによる基本グリップの良さを確立。このような構造が手応えを生み出し、安心を提供する。

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