パナメーラ世界初披露 ポルシェは裏切らない
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:編集部
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:編集部
今回「オート上海2009」に行く気になったのは、ポルシェがここでパナメーラのワールドプレミアを行なうと知ったからである。何しろコレ、ポルシェがヨーロッパと北米以外で初めて新型車を発表する歴史的な出来事なのだから。
実際のお披露目は、プレスデー前夜に市内のホテルにて行なわれたのだが、予想通りその場は熱狂的な雰囲気に包まれた。じっくり見たくても、しばらくはクルマに近づくのすらままならないほど。モーターショー本会場での光景は更に予想を超えたもので、報道陣がまさに“殺到”していたのだった。悔しいけれど上海でのデビューは大成功だったと言えるだろう。
僕自身も、初めて生で見たパナメーラの存在感には圧倒されてしまった。当然写真は見ていたものの、実物は堂々としたサイズで、それでいてスタイリングはいかにもポルシェ。特にハッチバックとされたリアビューは強烈な個性を放っている。他には無い圧倒的なたたずまい。街を走ったら相当目立つに違いない。
カイエンの登場そしてヒットで、ポルシェの一般的なイメージは、純スポーツカーメーカーではなくなった。もちろん一流スポーツカーを精神的支柱とすることは不変だが、それより今のポルシェは「裏切らないブランド」という側面を強めている。どんどん小型車ラインナップを増やしていって、ブランド価値を薄めてしまうなんてことはポルシェにはあり得ない。信頼…カイエンが売れる背景には、そういう要素もあるはずだ。
つまり別にSUVじゃなくてもいいという人、更にはSUVじゃなかったらという人は、まだまだ世界に、日本に数多いに違いない。よってパナメーラ、大成功するだろうと僕は思っているのだが…まずは早く東京の街でその姿を見て、そしてステアリングを握ってみたい。そんな想いは上海でますます強くなったのだった。
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