マニアも注目した“素”の新型シビック。圧倒的なシャシー性能とさらに望みたいこと
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一 1
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内装デザインも個人的には少しばかり煩雑な気もするが、こういうテイストを好む人もいるだろう。ただ、ダッシュボードのメインとなるソフトパッド素材に対して、シボ入りのハードな樹脂がちょっとツヤがありすぎ……という質感差は少し気になる。
正確にいうと、気になるのは質感差そのものより、それを目立たせてしまうデザインのほうである。たとえば、新型シビックのインテリアでは、あまり質感が高いとはいえないハード樹脂のシボが、運転中に目がいきがちなナビ画面付近に使われていたり、あるいはフェイクのステッチが成形されたパッドを助手席前の一等地に配されていたり……と、低コスト素材をわざわざ目立つ場所に使うようなデザインになっている。
このクラスでインテリアにふんだんなコストがかけられないのは、シビックにかぎったことではない。だとしたら、それをできるだけ感じさせず目立たせない意匠や素材づかいをすべきなのに、新型シビックはわざわざ損をするようなデザインなのが少し残念だ。
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