かたい足回りは若者だけのものにあらず。トヨタ ヤリスが考える“万人受け”の走りとは?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 184
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ハイブリッドはさらによい。ガソリンエンジンに対して“これ以上はぜいたくというもの”と思っていた領域が満たされている。発進の瞬間にはエンジンはかかっていないことが多く、EVのように静かにスムーズに走り出す。しばらくするとエンジンがかかるが、その振動はほとんど感じない。加速しようとアクセルペダルの踏み込み量を増やすと、動力分割機構によってエンジンとモーターの両方が駆動を担っているうち、モーターの割合が瞬時に高まってスッと加速する。本当に音もなくスッと加速する。お前は大排気量エンジンか! とツッコミたくなる。それ以上の加速を求めるとエンジンも加勢し、音もそれなりに高まるが、よくあるちょっとだけ速度を上げたい場合の振る舞いが素晴らしいのだ。初期のTHSを思い出すと隔世の感あり。
ガソリンはそれなりに、ハイブリッドは非常に感心した。ちなみに東京・霞が関~横浜・大黒埠頭をハイブリッドGに2名乗車で往復し、車載燃費計が示した数値は28.4km/Lだった。首都高はおおむねスムーズな流れだったとはいえ、なかなか出ない数値が出てびっくり。実質燃費は最新の軽自動車を上回るはず。パワートレーンに関してなんの不満もない。
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つくづく「クルマはコミュニケーションツールだな」という話
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