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エクリプス クロスを一足早く欧州で試乗。起死回生のモデルになるか

素直でスポーティな乗り味

実際に走り出して最初に感じたのは、シャシーの完成度の高さだ。フロントがストラット、リアはマルチリンクの足回りは、そのルックスに違わずなかなかスポーティなセッティングで、余計なロールやピッチングを上手く抑えている。またハンドリングも素直で、アウトランダーより電動パワーステアリングのギア比が長いにもかかわらず、なかなか俊敏で正確なコーナリングを実現している。これには高張力鋼板を55%も使用し、ストラット周りやバルクヘッド、ルーフ周りなどを的確に補強した高剛性ボディが大いに寄与していることは間違いない。

前後駆動力配分を最適に制御するS-AWC(Super All Wheel Control)に、左右のブレーキを緻密に制御する事により旋回性能を高めるAYC(Active Yaw Control)を組み合わせた、三菱自慢の先進的な4WDシステムも、気持ちの良い走りを支えている。ドライビングモードはオート(前後駆動力配分80:20~55:45)とスノー(同70:30~40:60)、グラベル(同80:20~45:55)の3種類があり、今回はオートしか試せなかったが、アンダーステアなどは全く感じず、4WDである事を忘れさせる。

乗り心地もフラットで快適だ。特にフロントシートはスムーズで、長距離ドライブも問題無いだろう。リアシートはフロントシートと比較するとやや固めだが、不快に感じるレベルではない。

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