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新型エクスプローラー アメリカンSUVの新境地

より小さく感じる運転感覚

運転しても驚き。視界はそれなりに高く、SUV然としているが、フィーリングが今までとは全然違う。昔はボディがデカ過ぎるがゆえの遅れを感じたが、今回はない。発進からスムーズで妙な揺れは残らず、FFセダンと変わらない。妙な"たるみ"がない。

新作の3.5リッターV6も、最新式ドイツ製直噴エンジンとまではいかないものの出来はいい。最高出力294ps、最大トルク35.2kg-mの十分なスペックもさることながら、フリクションなくスムーズ。6ATにも妙なシフトショックがない。

一番の驚きは緻密なステアリングフィールだろう。路面からのフィードバックが十分にあって、タッチは上質。思い通り舵を切れる。今回伊豆スカイラインを走ってよく分かったが、あれだけ車高があるデカいボディでありながら、思い切ってハイスピードでコーナーに進入しても怖くない。リアをスライドさせて…とまではいかないものの十分走れる。ボディがデカい分、それなりに気を使うがそれは"大きなSUV"というより"大きなFFワゴン"のそれ。気の使い方が全く違う。

さらに悪路走破性だ。伊豆のモビリティパークを一周したところ、最大45度はあろうかという登り坂をグイグイ上がっていくし、下りでは新たに装備したインテリジェント4WDシステムの「テレインマネージメントシステム」をヒルディセントモードに切り替えればラクチン。細かくは試せなかったが本格4×4として、一定のレベルに達しているのはすぐに分かる。この辺の街中と荒地性能の両立ぶりは、さすがはアメリカンSUVである。

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