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新型プレミオ/アリオン、5ナンバーセダンの“延命”は社会的意義がある

新型プレミオ/アリオン、5ナンバーセダンの“延命”は社会的意義がある

アリオン A15 "G-plusパッケージ"

トヨタ特有の悩ましい存在

最近の国内月販2000台レベルの車種として、あえてクルマ好きの皆さんに人気のありそうな車種を例にあげると、たとえばスバルのレヴォーグやフォレスターだ。レヴォーグ/フォレスターはグローバル商品なので単純比較はできないが、つまり、プレミオ/アリオンは今もそれくらいは売れているのだ。

繰り返しになるが、このクルマは国内専用セダンである。日本市場専用にしてセダン……という、このクルマを取り巻く2条件のいずれも、近い将来に回復・成長するとは考えにくい。しかも、プレミオ/アリオンのユーザー平均年齢も60歳を軽く超えるという。

というわけで、プレミオ/アリオンはエスティマ同様に「フルチェンジの採算を取ることは困難きわまるが、やめてしまうにはあまりに惜しい」という存在であり、こうした商品を少なからず抱えるのは、国内で圧倒的な販売力をもつトヨタ特有の悩みだろう。

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