プロパイロットを新採用したエクストレイルMC版はソツのない仕上がり
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一 1
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ガソリン車の20Xは2.0L NAエンジンとして標準的なスペック。日本では比較的ポピュラーなCVTと組み合わされる。CVTは加速時にエンジン回転が先行してあがり、あとから速度が乗ってくるラバーバンドフィールと呼ばれる感覚が、ドライバーの感性と合いづらく嫌う人も多い。自分もそう思っている一人だが、最近ではあまりエンジン回転が先行せず、なるべくリニアな感覚となるような制御が増えている。エクストレイルもまさにそういった工夫がなされていて、少なくとも一般的な走行ではCVTゆえのイヤな違和感はなく、極めて普通の感覚で運転できた。
ただし、エンジンの常用域のトルクは充実しているとは言いがたく、回転数を上げすぎないように配慮されているので、時折かったるく感じる。周囲の交通の流れに合わせて速度コントロールするぐらいの加速で、右足にジワリと力を込めても思うように伸びていかず、グイッと踏みこんでギア比を低くさせないとならないこともあって、ややビジーに感じるのだ。最近増えている直噴ターボやディーゼルのように低回転域のトルクが頼もしければドライバビリティはもっと良くなるだろう。
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