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スープラ・多田CEが語る、4気筒の魅力、MTがない理由、ドリフトしにくい理由

一般道の軽快感なら4気筒、スープラらしさなら6気筒

新型「トヨタ GR スープラ」がワールドプレミアを果たした北米国際自動車ショーの会場で、開発を担当したトヨタGR開発統括部チーフエンジニア・多田哲哉氏に新型スープラについて聞いた。

Q. エンジンが3種類用意されていますが、それぞれのキャラクターはどう違いますか?

A. スープラのヘリテージは直列6気筒エンジンであり、それをメインに開発をしてきましたが、4気筒エンジンには4気筒ならではの良さがあります。第一に挙げるとしたら軽いことです。新型スープラは前後重量配分が50対50を謳っていますが、完全に50対50を具現化しているのは4気筒モデルです。

6気筒は若干ではありますがフロントヘビーで、ドライバーが乗った状態で50対50になります。対して4気筒はフロントが軽いこともあり、乗ってみるとフロントが軽快に動くのを実感できると思います。とりわけワインディングの下りなどでは4気筒の方が楽しい。6気筒のパワーは、一般道でのドライビングでは使い切れない部分もありますし、一般道でクルマの軽快感を楽しむのであれば4気筒の方が面白いかもしれません。

一方、本来の“スープラらしさ”という意味で、絶対的なパワーやエンジンサウンドを楽しむのであれば、やはり6気筒ということになります。このようにキャラクターが分かれていて、お客様がチョイスできることは良いことだと思います。足回りとかタイヤ、ブレーキといった主要コンポーネントに関しては一切差別・区別をしていませんし、どのエンジンを選んでいただいても同じパフォーマンスを提供できる仕様にしています。

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