走るシーラカンスに試乗 ロシアが作るバン、UAZ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
といっても小さな輸入代理店の岩本モータース、3909にデモカーはない。そこでご協力願ったのは既に買ったオーナーさんで、少年野球のカントクさんだとか。「子供が大勢乗れるとか、汚れに耐えるとかそういうこと以上に、“他に楽しそうなクルマがない”ってことみたいですよ」と聞いたが、乗ったらよく分かった。
見た目は走る食パンというか、ナチュラルボーンレトロカーというか、圧倒的な可愛さ。今の高度なCAD&プレス機で打ち抜かれた精度の高い曲線ではなく、手叩きされたような曲線を持ち「世界的にはスバル360のデメキンと同じ。懐かしいに決まってますよ」。窓はフロントウィンドウを除きすべて平面ガラスで、ボディパネルをよく見ると微妙に細かく波打っており「つまり50年間、同じカタでプレスし続けたってことじゃないですか」と岩本さん。トラバントみたいに厚紙じゃなくってよかった? ってことかもしれない。
ディテールもいちいち泣かせる。ドアヒンジは整備性の為か外付けで、バンパーはバリバリのスティール製。リアの観音開きドアのストッパーは妙なゴムと金属棒を使ったオヤジギャグ的にエロいもので、給油口にはフタもキーロックもなく、妙なロシア語の注釈まで付いている。リアには伸縮式のステップが付いており、床下を覗けば前後カンペキにリジッドサスペンションで、しかもリーフスプリング。
「それもそんじょそこらのリーフじゃないから。12枚重ねのシャックルなし。そっちの方が乗り心地いいらしいよ」。
どこを取っても完全に“走るシーラカンス”であり、“走るタイムマシーン”! レトロを気取ったハイテクカーなんてことは全然なく、カンペキに50年前に戻れる。これだけでもうお腹いっぱいですわ!
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