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新型グラチェロ、華麗な変身とバーゲンプライス

優等生になった走り味

ジープとしては初となる4輪独立懸架とDOHCエンジンを採用した新型チェロキーは、ドライブフィール面でも大きな進化をみせてくれた。とくに印象的だったのがオンロード性能の高さだ。試乗したのはエアサス仕様だったのだが、荒れた路面でもバネ下がバタ付くことはなく、ザラついた路面でのロードノイズもきっちりと抑え込んでいた。出っ張ったマンホールの蓋や都市高速の金属ジョイント部など、尖った入力に対してはタイヤの固さを感じることもあったが、快適性は明らかにワンランク向上した。

ハンドリングにも同じことがいえる。高速道路ではステアリングのセンターがビシッと出ているし、あたかもクルマ自身が真っ直ぐ走ろうという意志をもっているかのように、路面を確実に掴みながら頼もしく直進する。真っ直ぐ走っているようで微妙にフワ付いていた(それも味だったが)先代と比べると、高速直進時の安心感はかなり高まった。ステアリングを切り込んでいったときのロールの出方やライントレース性の高さにも、ボディ剛性の向上や4輪独立懸架化の恩恵を感じる。

今回、オフロード走行は試せなかったが、新開発のセレクテレインシステムは、走行条件に合わせスロットル特性やATシフトマップ、トランスファー、トラクションコントロール、ESPなどを最適制御。「サンドおよびマッド」「スポーツ」「スノー」「ロック」に「オート」を加えた5つのモードをダイヤルで選ぶだけで、場面に応じた最適な走行特性を実現するという。もちろん、冒頭で書いた「ジープ三箇条」は新型もしっかりクリアしている。

3.6リッターV6にダウンサイジングすることで燃費性能を大幅に高めたエンジンは、VVTなどのハイテクの助けもあって先代の4.7リッターV8に迫る286psという最高出力を発生する。とはいえトルクは排気量なりであり、2トンを悠に超えるボディを軽々と加速させるというわけにはいかない。回していけばそれなりに速いが、低い回転域からアクセルをスッと踏み込んだときの力感が低下したのは否めない。もちろん、燃費向上という時代の要請があるのは理解できる。ただ、本国仕様に存在する5.7リッターHEMIエンジン搭載モデルという選択肢を、日本ユーザーにもぜひ提示して欲しいところだ。

全体的に質感が上がり、オンロード性能も経済性も高まった反面、若干無国籍風になったグランドチェロキーは、「ジープ」とか「アメリカ車」という色眼鏡を外して眺めれば、コストパフォーマンス抜群の実に魅力的なクルマだ。しかしクルマはコストパフォーマンスのみで選ぶものではない。背筋がゾクゾクするほど魅力的なHEMIエンジンを搭載したモデルが加われば「怒濤の如きトルクが生みだすアメリカ車らしい走行フィール」が一気に備わるわけで、それをみすみす逃してしまうのはなんとももったいない。そんな想いを七五三木社長に伝えたところ、次のような答えが返ってきた。「現段階では予定していませんが、前向きに検討したいと思います。」 社長、ぜひともお願いしますよ!

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