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ハイブリッド対決・後編 燃費いいのはドッチだ?

“エンジン付き電気自動車”と“モーター付きエンジン車”

<まとめ>

プリウスとインサイトを乗り比べてみてわかったのは、同じようなフォルムをもつハイブリッドカーであるという点を除き、ほぼすべて違うということだ。エンジンとモーターの関係でいくと、プリウスはモーターが主でエンジンが従。それに対し、インサイトはエンジンが主でモーターが従になる。どちらもハイブリッドカーだが、誤解を恐れずにいうなら、プリウスはエンジン付き電気自動車、インサイトはモーター付きガソリンエンジン車である。

ユーザー層にも同じことがいえる。街を走っているプリウスを見ると、レースのシートカバーをしている率が意外に高い。これは、マークIIやクラウンに乗っていた高齢ユーザーの多くがプリウスに乗り換えているのが理由。よくいえばマイルド、悪くいえば曖昧なフットワークにも、ダウンサイザーを意識した味付けが見てとれる。超未来的なクルマというイメージを備える一方で、実際に乗ってみると、意外にオヤジ受けしそうなクルマだったりするのがプリウスの面白いところである。

一方、インサイトはフィットなどからのステップアップ組にアピールするクルマだろう。アコードから乗り換えたら、おそらくはハードプラスティックを多用したインテリアの質感に満足できないだろうし、派手なメーターパネルにも違和感を覚える可能性が高い。さらにいえば、後席の狭さや乗り心地の悪さも気になるはずだ。

そして、本来なら価格も大きく違うはずだった…のだが、新型プリウスが205万円であることを考えると、継続生産される現行モデルは間違いなく200万円を切ってくる。価格が同程度ならどちらを選ぶべきか。これはもう「お好みで」というしかない。今回のような燃費テストをすると、数字がいい方に心が傾きがちだ。たしかに数十%も違えば理由になるが、プリウスとインサイトの燃費差はごくわずか。僕としてはわずかな数字の違いよりも、テイストの違いを重視して選んだほうが後々の満足感は高いと思う。

そう考えると、飛び入り参加し燃費面でハイブリッド勢に後れをとったVWゴルフVトレンドライン(ゴルフVIは走り、燃費ともにさらに向上している)にも勝機がでてくる。ハンドリングの楽しさ、安心感、乗り心地、高速直進安定性、シートの座り心地、インテリアの質感、エンジンの気持ちよさなど、多くの項目においてプリウスとインサイトを大幅に凌ぐからだ。

ましてや新型プリウスも内外装の質感とフットワークを大幅に向上させてくる。となれば、インサイトは苦しい。苦しいが、ホンダらしい走りの楽しさをさらに伸ばしつつ、弱点である乗り心地を改善すれば、クルマとしての魅力は間違いなく向上する。ホンダには、値引きという安易な方向ではなく、中身で勝負という姿勢を保ち続けてほしいと切に願う。

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