マツダ3はゴルフを完全に超えた。力不足のエンジンは日本仕様に期待
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:マツダ
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:マツダ
新色であるポリメタルグレーを纏った欧州仕様のハッチバックを走らせ始めた。トランスミッションは6速MTで、装着タイヤはサマータイヤだ。
スターターセルの音は小さく、振動も少ない。クラッチを踏んでシフトをローに入れた時点ですでに、心に響く感触がある。作動の仕方、その感触まで作りこまれて心地いい。もうこの辺りで、最初のコメントが口をついて出たのだった。
そして一般道を走り出した瞬間、すぐ走りの良さに衝撃を受けた。タイヤが転がり始めると、まるで路面をならしたかのような滑らかな乗り心地で抵抗感なく進む。確実に上級のアテンザを凌駕したと判断できるレベル。1クラス上のDセグメント群と比べられるか…いや、あれらほど重厚でなく、もっと軽やかなのに滑らかな独特の感触。無理にタイヤを路面に押し付けて踏ん張らず、しかし路面からの入力は綺麗に受け止めてボディが揺さぶられない。単純に乗り心地が良いというより、極めて自然で快適な走りがそこに構築されている。
同時に室内の圧倒的な静粛性に驚かされた。このクラスならばあるはずのロードノイズが皆無だし、エンジン等のノイズも聞こえてこない。間違いなくクラストップの静粛性。この時点で既に、主査の別府氏が言う「あらゆる質感を飛躍的に高めた」の言葉の意味を素直に理解できた。
試乗コースはまずハリウッドの街中を走らせるが、どうやらマツダは敢えて路面が荒れたところを選んだようだ。通常のクルマならばゴツゴツと入力があってボディが揺すられるシーンを、マツダ3は見事にいなしつつ、滑らかさを失わずに進む。
新型マツダ3は次世代車両構造技術「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」のスモールプラットフォームを採用した第1弾。環状構造のボディ骨格を持つのが特徴で、新たに減衰ボンドを使って走行時の入力をいなす構造を取り入れた。
驚きなのはサスペンション形式で、フロントは標準的なマクファーソンストラット式だが、リアは従来のマルチリンク式ではなく、トーションビーム式を採用した。これはコストダウンとも取れるが、実際にはこのトーションビームも相当に検討を重ねて開発され、走らせてみるとクラスの頂点を確信させるほどの性能を発揮しているのだ。
街中を抜けてフリーウェイに入っても、コンクリート路面からのざらついた入力を見事にいなしてしっかりと直進する。速度が上がっても相変らず静粛性は高い。もはや完璧、と言って間違いないなと僕も感じ始めていた。ではパワートレーンの印象はどうだったのか?
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【気になるクルマ_2025】眺めてワクワク、使って便利な「ヒョンデ・インスター」、圧倒的な完成度を誇る「BMW2グランクーペ」「アウディA5」、そして「ジムニーノマド」をズバリ評価
冬仕様のルノー キャプチャーの限定車登場!SNOWモードの制御システム&オールシーズンタイヤを装備
NEXCOマジギレ「警察に告発しました!」発表に“怒りの声”殺到! 「出禁にしろ」「即営業停止で」 法律無視の「重量26トンオーバー車」運転手&会社を追放! 高額罰金も? 愛知
ロシア軍の「悪名高い無人機」の保管庫が破壊される ウクライナが“波状攻撃”の様子を公開
ブレイズの電動アシスト自転車「スタイルe-バイク」に今冬だけの特別カラーが登場! 限定10台 国内の職人による塗装を施した完売必至の“希少モデル”とは
125ccバイクおすすめもわかる!小型限定普通二輪で乗れるMT/ATモデルのメリット・デメリット総まとめ
トヨタの“新型”「“小さい”四駆SUV」公開され反響多数! 全長4.5m級「カクカクボディ」の“ランクル240”! 「取り回し楽」「人気が出そう」声もある「ランドクルーザーFJ」とは
「寒さ」が寿命を縮める!? 知らないと後悔する「冬の愛車トラブル防止策」
「日本に技術を取り戻したい」 日産CEOの熱きレガシー宣言! AIで加速する開発力、中東を「宝石」と呼ぶグローバル戦略とは
フェアレディZマイナーチェンジ車と新たなNISMOコンセプトに注目! 日産が「東京オートサロン2026」の出展概要を発表
約400万円! トヨタ新「スライドドア“バン”」がスゴイ! 2列“6人乗り”仕様&1.5リッター「直4」採用! 大口顔の西国「プロ“エース”」とは
ホンダ「NS125R」(1987年)【80年代に登場したホンダのバイク図鑑】
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
【アレがない衝撃】アウディ新サブブランドの「E7X」量産モデルが初公開! アウディ伝統“4つのリングが完全消滅”の新顔で2026年発売へ
【正式発売】トヨタ新型「RAV4」がついに登場! 価格は450〜490万円で“最大約64万円上昇”。月販3000台目標も早期完売の可能性濃厚か
「エクストレイル」改良後の売れ行きは? 中身は魅力的でも、ラインアップの弱さとライバルの新車ラッシュで苦境に陥る予感…
【軽自動車を全米で作る?】また“トランプ砲”に振り回されるかもしれない日本勢に提案したい「マンハッタン・ママチャリ計画」
【ついにニスモに6MTが来た】東京オートサロンで「フェアレディZ」マイチェン版を初公開!ドデカフェンダー装備のニスモ“新コンセプトモデル”も初披露
「ステップワゴン」が“特別仕様車効果”で販売好調。12月19日発売の「30周年記念車」で「セレナ」との差をさらに広げる!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!