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クルマを眺める“家”こと「ガレージハウス」とは。日本でも最先端の“高級物件”で採用される設計や設備が斜め上レベルの世界だった

建材や構造、照明、音やにおいに関する配慮まで!

THE GRANDUO CHITOFUNAのガレージで印象的なのは、クルマをアート作品のように眺められる、床までの大きなガラスを使ったデザインだ。

THE GRANDUO CHITOFUNAの106号室。右がガレージ。天井にはクルマを照らすライトのためのレールが設置されている。

小川さんは「実は、あのガラスも防火の法規に対応したものなんです。特定防火設備の要件を満たすために、かなり特殊な仕様でコストもかかるガラスを使いました。でも、このガラスでないとこの空間の美しさは成り立たなかったんです」と語る。

一見するとデザイン上のこだわりに見えるディテールの背後には、構造や法規に精通した建築家だからこそ実現できる選択がある。とくに大きな車両と住宅空間を同居させるには、構造設計や安全性の観点から専門的な視点が欠かせない。

また、音やにおい、防火への配慮も忘れてはならない。ガレージと住居が近接する構成では、排気や音の抜け方や素材の選定、防音性、防火区画の設定などが暮らしの快適さを左右する。

設計段階でどれだけ将来を見据えた設備を組み込めるかが鍵となる。さらに、照明の工夫も空間性を左右する要素だ。「赤い車には暖色系、黄色い車には白色系のライトがクルマをきれいに見せるんですよ」と小川さん。

工具やタイヤの置き場、メンテナンス用の電源設置、洗車や充電設備の取り回し。都市部のガレージハウスでは、設備計画の巧拙が使い勝手に直結する。THE GRANDUO CHITOFUNAでは、床と天井の素材選びに加えて、空間を一体的に見せるための照明や換気、配線までが計算されていた。

小川さんが語るご自身の理想のガレージハウスは、「最低でも2台がおける広さがほしいですね」。1台は日常使い、もう1台は週末用やバイクなど。そして、ガレージと生活空間が切り離されず、ひとつながりの構成になっていること。ガレージから入る家という発想も小川さんの理想のひとつ。

ガレージは、趣味と暮らしの境界をやさしくまたぐ場だ。ひとつの「ライフスタイルのあらわれ。週末の朝、コーヒーを淹れながら、あるいは夜にグラスを傾けながら。贅沢な時間は綿密な計画と経験が必要なようだ。

(終わり)

(Text Web Magazine OPENERS:青山 鼓 、Photo:高柳 健)

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