イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
掲載 carview! 文:編集部 12
掲載 carview! 文:編集部 12
エクステリアはフロントミッドシップらしいロングノーズのシルエットで、上から見るとリアフェンダーからルーフにかけてAの字を描くボディパネルと、ブラックアウトされたガラスルーフやリアガラスセクション、リアクオーターガラスとのコントラストが印象的。ボディパネルゾーンとガラスゾーンをくっきり分ける手法は、従来のV12モデルにはない大胆さを感じます。
また、スパイダーはベルリネッタが採用するリアスポイラーまで続くリアガラスパネルの代わりに、ダブルバブル形状のカウルがシート後方に明確な2つの峰を作り出しています。
そしてヘッドライト周りのデザイン処理は60年代終わり~70年代前半に生産されたグランツーリスモの名車「365GTB/4デイトナ」を思い起させるもの。公式リリースにはデイトナの名前こそないものの、「50年代と60年代のフェラーリグランツーリスモにインスピレーションを受けた」とあるほか、アメリカ上陸70周年を記念してマイアミで発表会が開催されるなど、デイトナが意識されていることは間違いないところでしょう。
>>フォトギャラリーで12チリンドリのベルリネッタとスパイダーを比べる
<その他の主なスペック>
全長×全幅×全高|4733×2176×1292mm
ホイールベース|2700mm
ドライウエイト|1560kg/1620kg
パワーウェイトレシオ|1.88kg/ps/1.95kg/ps
タイヤサイズ|前275/35R21、後315/35R21
0-100km/h加速|2.9秒/2.95秒
0-200km/h加速|7.9秒/8.2秒
最高速度|340km/h
※数値はベルリネッタ/スパイダーの順番。
というわけで、“12気筒愛”を直球で表現した12チリンドリ。2017年の「812スーパーファスト」登場時にも「最後のV12搭載モデル?」と噂されたように、現代のフェラーリ・ラインアップにはすでにハイブリッドやPHEV搭載モデルが並び、オフィシャルサイトのカタログにもCO2排出量が表示されるのが当たり前になりました。2025年にはBEVの発売も予想されるなど、時代の波は確実に電動化へと向かっています。
その意味では、F140型が最高傑作エンジンであるという事実を一旦置くと、12チリンドリがゼロから設計された次世代型12気筒を搭載して登場しなかったというのは、ある意味暗示的な気がしないでもありません。
・・・果たして12チリンドリはこれからもフェラーリが12気筒を開発し続ける決意の表明なのか、それともフェラーリの量産モデルにとってピュアエンジンの黄金時代を締めくくる1台という意味も込められているのか…その答えは、次世代合成燃料として期待されるeフューエルをはじめ、欧州が抱えるさまざまな環境問題やそのソリューションの行方に左右されそうです。
ちなみに12チリンドリの北米での価格は下記となっています。
・12 チリンドリ|42万3000ドル(6345万円)
・12 チリンドリ スパイダー|46万6000ドル(6990万円)
(※1ドル150円で計算)
<終わり>
写真:フェラーリ
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