新型N-BOX、ノーマルとターボどちらを買うべき? ガチ購入目線で試乗した結論
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ホンダ技研工業 46
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ホンダ技研工業 46
自動車コラムニストという肩書で、WEBメディアなどに寄稿することが多い筆者。その肩書は正統派モータージャーナリストの皆様とは違う視点を意識しているからなのですが、さすがにニューモデルを試乗する際には、できるだけフラットにクルマの出来栄えを感じるようにしています。
しかしながら、フルモデルチェンジした新型N-BOXの試乗については違いました。ティザーサイトで公開されたN-BOXを妻が気に入って、次期ファミリーカーとして本気で検討するという状況で、メディア向けの試乗会を訪れることになりました。
というわけで、購入目線での“私情”インプレッションをお伝えしたいと思います。
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前提として、我が家における新型N-BOXの検討状況をお知らせしましょう。
妻が気に入っているのは、標準車に用意されている「ファッションスタイル」で、ボディカラーは専用色の「オータムイエロー・パール」で決め打ち。

<写真:N-BOX ファッションスタイル>
シンプル家電のようなフロントマスクと、このカラーの組み合わせが理想のファミリーカーに見えるということです。
駆動方式にこだわりはないので、価格的に174万7900円となるFFのほうが有力候補というのが妻の意見。なお、新型N-BOX(標準車)のパワートレインはNAエンジン+CVTだけの設定となっています。
一方、筆者としては走行性能に余裕のあるターボエンジンを選んだほうがファミリーカーとしての満足度は高いであろうと考えています。
新型N-BOXでターボエンジンをラインナップしているのはカスタムだけですから、おのずとN-BOXカスタムが候補になります。

<写真:N-BOXカスタムターボ>
新しいカスタムはメッキグリルから脱却したスタイリングを提案しているのもファミリーカーとして適していると感じる部分。
その中で、車両価格が204万9300円とリーズナブルなN-BOXカスタムターボのFF車が第一候補になるだろうと考えています。
そうした背景を知ってか知らずか、筆者の試乗車として用意されたのは、オータムイエロー・パールのN-BOXファッションスタイルと、プレミアムサンライトホワイト・パールのN-BOXカスタムターボの2台でした。
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陽光の元、はじめて眺めたオータムイエロー・パールのN-BOXファッションスタイルは、たしかに家族の楽しい生活を予感させるルックス。ボディ同色を中央に配した3トーンのホイールキャップが、丁寧なクルマづくりを予感させます。

<写真:N-BOX ファッションスタイル>
そんなN-BOXファッションスタイルを初めて走らせて、まず驚いたのは2つの意味で静かなこと。
フルモデルチェンジでルーフライニングやフロアカーペットなどの遮音性能を向上させたというのは事前の説明で聞いていましたが、想像以上に車内は静か。
アイドリングストップ機能をオフにした状態(エンジンがかかっている状態)で信号待ちをしていても、耳に入ってくるのはウインカーの「カッチカッチ」という音だけです。
その静かさは動き出しても続きます。通常の市街地走行では発進時に2500rpm程度までエンジンを回して速度を乗せると、そこからは1500~2000rpmの範囲でしずしずと走ってくれます。
急加速をすると5000rpm付近までエンジンを回すこともありますが、その時には伝統のVTECがハイカム領域に入り、ホンダエンジンらしいサウンドを奏でてくれるという2面性も好印象と感じます。
また、標準系が履く14インチタイヤも路面との当たりがソフトで、ノイズの発生は気になりませんし、乗り心地の面でも突き上げが気にならないレベル。
ファミリーカーとしてウィークポイントは見当たらず、我が家の選択はファッションスタイルで決まり…と思えてきます。

<写真:インパネ N-BOXファッションスタイル>

<写真:インテリア N-BOXファッションスタイル>
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かなり満足度の高いNAエンジン仕様から、今度はN-BOXカスタムのターボエンジンを味わうことにします。

<写真:N-BOXカスタムターボ>
先代から引き続き電制ウエストゲートを採用するターボエンジンは、レスポンスの悪さを感じさせることもなく、アクセル操作に対してリニアに駆動トルクを発生する味付けとなっています。CVTの悪癖であるラバーバンドフィールも気になりません。
とくに高速走行でACCを使い、先行車に追従しているシチュエーションでは、頻繫に加減速が必要となることもありますが、そうしたときにターボエンジンの力強さというのは頼もしく、ストレスを感じないのは好印象。静粛性についてもNAエンジン同様に高く、高速走行中にも車内の会話は盛り上がること請け合い。
全車に標準装備となる先進運転支援システム「ホンダセンシング」についてもセンサー類や制御を最新世代にアップデートしたことで、車線中央維持機能のしっかり感も増しています。
14インチタイヤを履く標準車では、タイヤ由来のふらつきを感じるシーンもありましたが、15インチタイヤのターボ車ではビシッと落ち着いた制御となっています。

<写真:インパネ N-BOXカスタムターボ >

<写真:インテリア N-BOXカスタムターボ >
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ターボ仕様は同等グレードで比較して40万円ほど高価になってしまうのですが、高速走行が多いというユーザーであれば、価格差を考慮してもターボを選んだほうが満足度は高いでしょう。
また、シャシーに関する部分でも、ターボ車専用セッティングのサスペンションと15インチタイヤの組み合わせによるメリットは明らかです。ステアリングを切った時の車両の反応は鋭く、キビキビと走ることができます。
ただし、高速道路で段差を超えたときの突き上げは標準車よりは大きく、パワートレインだけでなくクルマ全体の仕上がりにおいても明確にキャラクターを変えています。
このくらい乗り味が異なると、N-BOX標準車とカスタムターボで迷うということはないでしょう。気に入ったほうを選べば、満足度の高いカーライフが送れるはずです。
もっとも我が家のように夫婦で意見が異なる場合には着地点を見つけるのは難しいかもしれません。幸せなファミリーカー選びという視点では、男性サイドが折れるほうがソフトランディングできるのかもしれませんね。
>>全方位で進化した「N-BOX」は家族のファーストカーになるか? ターボとNAどちらを選ぶべきか?
>>【価格判明】新型スペーシアはコスパ&燃費でN-BOXに対抗。後席にはオットマンも!!
<終わり>
<写真:ホンダ>
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