BMWの新たな提案、 5シリーズGTに試乗!
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:BMWジャパン
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ひとしきりノーマル・モードでの運転を楽しんだ後、センターコンソール上のボタンを押して「スポーツ」「スポーツ・プラス」といった異なるモードを試してみる。具体的には、エンジン、アクティブ操舵、変速プログラムの設定が変更される。また、電子制御ダンパーとアクティブ・アンチロール・スタビリティ機能を組み合わせた「アダプティブ・ドライブ」をオプション設定すれば、ダンパーと変速プログラムを快適性を高める方向に変更する「コンフォート」が加わる。
「ノーマル」と比べて「スポーツ」の方が足回りが堅く、アクティブ操舵とシャシー制御の効果もあってややオーバー・ステアの傾向が強まる。つまり、「スポーツ」を選んでコーナーに突っ込んでいくと、鼻先が素直に入っていき、面白いほど良く曲がる。高速道路である程度以上のスピードを出すときにも、「スポーツ」を選ぶと安心感が高い。
2トンの巨体を完全に制御できるほど腕に自信があれば「スポーツ・プラス」を選んでもいいが、走行フィールに大差がないだけに公道では「スポーツ」で十分だ。本格的なスポーツ走行をする場合、ESC解除やブレーキ制御が行なわれるDTCモードを選ぶこともできるが、このクルマの性格ではそうしたシーンは多くはないだろう。
石畳の市街地や荒れた路面では、「コンフォート」が活躍する。本当にランフラットタイヤを履いているのか、確かめたくなるほどだ。テスト車では19インチの大径ホイールに前45/後40と扁平なサイズを履いていても、十分に快適な乗り心地だった。街中では、新しくメーター内に加わったエネルギー回生モニターを見ながら走るのも面白い。
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