ボルボ新型C30が登場 力強いフロントに注目!
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
ふたつのパワートレーンからなるその走りは、イメージ以上に異なる。いってしまえば、まんま違うクルマを操っている感覚だ。
まず、2リッターモデルはじつにマイルドでコンパクトカーらしいキビキビしたものではない。特に標準の16インチ車はあたりもやわらかく、ソフト路線の乗り心地を提供する。ステアリングフィールもそう。じわっと手のひらに伝わる感覚はマイルド。それに、進化しすぎた?デュアルクラッチは、精度が上がったことでトルコン的な味付けとなった。要するにスポーティさは欠けるが、扱いやすいキャラクターなのだ。
そして、これと反するのがR-DESIGN。850時代の“R”は継承され、ひとクラス上のスポーティな走りを見せる。キビキビしたステアリングと多少硬めのサスペンションが、ドライバーを“やる気”にさせるといってもいいだろう。このピッチングの感じはアルファGTを思い出させた。ちなみに、シャシーはブッシュを硬めたり、バネレートを高めている。ダンパーも独自のモノチューブを採用、スタビも見直した。
しかも、ターボによる中間加速は力強く、目の前の景色を一変させる。マイルドターボを得意とするボルボらしからぬ迫力に、一瞬「おっ!」と思ったのはワタクシだけではないだろう。このパフォーマンスなら18インチというのもわからなくはない。
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