ひょっこり顔を出す運転時のイライラを抑えるおまじない「恩返し作戦」とは?
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
・路線バス等でどうにもならないと感じたときは、前方へのスピーディな進行はとりあえずスッパリあきらめる。
・そして、とにかく他者(他車)に尽くすことだけを心がける。
・具体的には、「どうぞどうぞ!」と何でもかんでも入れてあげる。あるいは「いいよいいよ! 気にしないで!」と待ってあげる。
・その善行ポイントの累積により、将来的には「バスの恩返し」みたいなものがあるはずだと強く確信する。
・「バスの恩返し」とは、例えばだが「乗客として路線バスに乗るため停留所に行くと、なぜか自分の場合は必ずドンピシャのタイミングで空いている車両がやってくる」等々のこと。
・路線バス以外の車両や歩行者等に対しても積極的に善行ポイントを貯め、「営業車の恩返し(後日、その企業からステキなサンプル商品がなぜか大量に届く)」「高齢者の恩返し(後日、なぜか莫大な遺産の相続人に指定される)」等々もあり得ることを強く確信する。
・そのことにより心が落ち着き、結果として安全運転の完遂が可能となる。
以上が手順である。
……読んでおわかりのとおり、完全に非科学的であり、妄想であり、単なる「おまじない」だ。だが「おまじない」でぜんぜん構わないのだ。
人は、ざっくり言えばDNAと心で行動している。
DNAについては今さらどうすることもできないが(将来的にはそこをいじる医学も発達するそうだが)、心は整えることができる。そして心が整えば、行動が変わる。
つまり結果として心が整うのであれば、そのための手法は「おまじない」だろうが何だろうが構わない――ということだ。
筆者の場合はたまたまこの「恩返し作戦」がハマるのだが、ほかにも、人それぞれの「効くおまじない」はあるだろう。
おまじないパワーを存分に活用することで、各自がすでに行っている安全スマイリー運転を今後もビシッとキープしていただけたなら、筆者としても非常に嬉しく思う。
(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
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