S60でボルボはどう生まれ変わったのか?考察
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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では500万円を軽く超える「T6」はどんなユーザーにお勧めかというと、ズバリ、さらなる乗り味を追求するユーザーだ。T6を語る上では走りにおける質の説明が必要なので、少しだけ話を脱線させよう。
例えばDRIVeはFFセダンとしては高い完成度を持つが、細かく見ると気になる要素もある。ハンドルを切りながらアクセルを深く踏み込んだ際に、若干ハンドルにトルクステアともいえる癖が発生することや、リアタイヤを積極的に使わせるためにリアサスが若干硬く、後席では突き上げ感があること。さらには、シャシー性能が高く16インチのタイヤ剛性が若干負ける印象があり、ギャップ通過時にタイヤがブルブルと震える特性があることだ。
こうした特性が気にならないユーザーもいるだろうし、振動に至っては気が付かないユーザーもいるはずだ。だが人によっては違和感につながる要素でもあり、この特性によって走りの質感が損なわれてしまう。
その点、T6はみごとだ。通常の路面であれば、走行振動が少ないだけでなくクルマの上下動も抑えられたフラットな特性が強く、長距離ドライブでも疲労度が少ない乗り味を提供。どのクルマでも突き上げ感がある目に見えるギャップではさすがに突き上げ感はあるが、その後の収束が早く、スッキリとした乗り味で不快感が少ない。
ハンドリングも素直だ。切り出した瞬間からクルマが曲がるのは当然として、手応えがハッキリと伝わるので、正確な操作がしやすい。専門的にはハンドルセンターのシッカリ感が高いとも言えるが、ハンドルの切りすぎが自然に抑制されるため車両姿勢変化が結果的に穏やかになるなど、何気なくクルマを運転する方にとっても有益な特性で、運転のしやすさや疲労度に大きく影響する。
こうした特性はシャシー剛性だけでなくステアリングの取り付け剛性やタイヤとの相性、さらにはタイヤそのもののセンター付近の特性が良くないと得られない。それを17インチサイズのコンチネンタル・スポーツコンタクト3を履くT6が持っていたので、スポーツカーでもないのに、こんな難解な解説をしたわけだ。
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