近藤真彦参戦、弱点克服、夢のCO2回収装置…今年も水素カローラ進化が止まらない【S耐富士24hレース】
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ、編集部 2
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ、編集部 2
3つ目のCO2回収装置は、水素技術と直接関係はないが、クルマが走れば走るほどカーボンニュートラル社会の実現に近づく“かもしれない”夢の技術である。
昨年の最終戦(オートポリス戦)でデビューしたCO2回収装置だが、改めてその構造をおさらいすると、エアクリーナー入り口にCO2を吸着するフィルターを搭載し、その隣では吸着したCO2をエンジンオイルの熱(ラジエターのような装置)で脱離させ溶剤へと回収する装置が搭載されている。
昨年のシステムでは、吸着用と脱離用の2枚のフィルターが必要で、かつフィルターをピットインのたびに手動でメカニックが入れ替えていた。
今回はこの差し替え作業を自動化。フィルターを回転させ1つのシステム内で吸着・脱離を繰り返し行えるようになった。
「カーボン“ニュートラル”ではなく、少しでも回収していこうという取り組みとしてこの機能を採用した(伊東氏)」
構造的には、空気を吸い込む内燃機関であれば搭載可能なシステムとのこと。現時点ではまだ微量のCO2しか回収できないため実用化のハードルはかなり高いが、実用化できるまで進化すれば、例えば、トヨタの内燃機関を搭載するクルマは全てCO2を吸収しながら走行し、回収したCO2を売ってお金にする、といったユーザーにメリットのある形にすることも可能かもしれない。
“もっと良い未来のため”に、トヨタだけでなく、日産やホンダ、マツダやスバルなどもカーボンニュートラル燃料車両を走らせるなど、各メーカーが“共挑”し、さらにその裏ではメカニックや技術者一人ひとりが汗を流し奮闘する。
高橋プレジデントがS耐は「走る“公開”実験室」と呼ぶように、そんな未来のクルマ作りの現場をリアルに見ることができるのがS耐の面白さの1つ。決勝レースは25日の15:00スタート。現地に来れない方は、S耐公式YouTubeチャンネル『Stai TV』でもライブ配信(13:00配信スタート)されるので、ぜひチェックしてはどうだろうか。
(終わり)
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
「停止しないために壊す」 カヤバ(KYB)のモータースポーツに特化した新世代のパワステ「S-EPS」とは
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
ル・マン24時間レース フェラーリ連覇の裏にバーチャル・エネルギータンクという試み
マフラー出口に「段ボール」みたいなモノが詰まってるけど一体何? 最近のレーシングカーの謎!
フルチューン済み、ノイエ・クラッセのBMWの相場感は?「1800TI」のFIA公認済みの個体なら800万円程度が妥当!?
シボレー ボルトは謎めいた先進的電動化モデルだった【10年ひと昔の新車】
【欧州で先行試乗】たゆまぬ進化がもたらす未来への予感 マクラーレン アルトゥーラ・スパイダー
新開発のスリックタイヤとともに必勝体制で臨んだ TOYO TIRESニュル24時間耐久レース、5年目の戦い
EV普及に欠かせない「EV用タイヤ」 普通のタイヤとどう違うのか?
実用化に向けたカウントダウン開始!? トヨタが水素燃料電池トヨタ・ハイラックス・ピックアップトラックプロの最終段階移行を発表
「チームスズキCNチャレンジ」って一体なに!? 鈴鹿8耐テストをモータースポーツ総合エンターテイナーの濱原颯道が徹底レポート
「みんなフラフラしていた」雨のスーパーフォーミュラSUGO戦でドライバーたちが一様に訴えたグリップ不足。要因は複数存在か
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
トヨタ・スバル・マツダが発表した“三者三様”ハイブリッドはいつ・どのモデルに搭載されるのか?
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?
新型「X3」が「1シリーズ」級の未来感で爆誕。超スッキリ×イルミで新世代BMWデザインが完成
BYDの新型セダン「シール」は乗るとどう? 中華高級EVのガジェット感とコスパは日本で通用する?