ラグジュアリー感かギア感か? レガシィ アウトバックのグレード選びが悩ましい
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 58
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 58
そんなレガシィ アウトバックのグレードラインナップと、それぞれの価格は下記のとおりです。
●Limited EX|429万円
●X-BREAK EX|414万7000円
現行型のレガシィ アウトバックは「2グレードのみ」というシンプルな構成で、Limited EXはデザインは「機能、質感、安全というすべての価値を磨き上げたフラッグシップ」、一方のX-BREAK EXは「SUVとしてのデザインと機能性を際立たせた、よりアクティブなモデル」という位置づけです。
レガシィ アウトバックはスバルのフラッグシップモデルですので、いずれのグレードも標準装着される装備類のレベルは高いのですが、細かくは下記のような違いがあります。
・Limited EXの18インチホイールは、ラグジュアリーな切削光輝タイプ
・X-BREAK EXのX-MODE(深い雪などから脱出する機能)は1モードではなく2モード
・X-BREAK EXのフロントグリル、フロントアンダーガード、ドアミラー、ルーフアンテナ、ホイール、オーナメント等はボディ同色ではなく、ギアっぽいブラック塗装
・どちらもステアリングホイールは本革巻きだが、Limited EXは高触感革
・ハンズフリーオープンパワーリヤゲートは、X-BREAK EXはオプション
・標準のシート表皮はLimited EXがファブリックで、X-BREAK EXは撥水性ポリウレタン
・Limited EXはオプションで「本革シート(ナッパレザー)」を選択可能
・Limited EXのルーフレールはシルバー塗装のクロスバービルトインタイプで、X-BREAK EXはブラック塗装/エナジーグリーンのラダータイプ
・その他、こまごまとした違いがいくつか
要するにこれらは優劣というよりも趣向の違い(ラグジュアリーな魅力があるLimited EXに対し、道具っぽいカッコよさがあるX-BREAK EX)ですので、どちらを選ぶべきかというのは「好みの問題」でしかありません。
言い方を変えれば、「レガシィ アウトバックという車に何を求めるか?」に応じて、選ぶべきグレードは自動的に決定されるでしょう。ちなみに筆者はギアっぽいX-BREAK EXが好きですが、「いやラグジュアリーなLimited EXのほうが断然シブい」と感じる人もいるでしょう。
レガシィ アウトバックのライバルとなる車は、ボディタイプや個性という観点で考えると「ライバル不在」といえるのですが、「価格が近いSUV」という意味では、トヨタ「ハリアー」がライバルとなるでしょうか。
オーソドックスな中型プレミアムSUVであるハリアーも素敵な一台で、価格的にレガシィ アウトバックと近い「G ハイブリッド・E-Four(422万円)」は21.6km/Lという、レガシィ アウトバックの13.0km/Lを大きく上回るWLTCモード燃費をマークします。
そのため「燃費の良い中型SUVが欲しい」という人は、レガシィ アウトバックではなくハリアーのハイブリッド車を選んだほうがいいでしょう。燃費の面でどうしても不利になる水平対向エンジンを採用しているスバルの車は、そのあたりがどうしてもネックになりがちです。
しかし「燃費はまずまず程度で構わないから、とにかく『走りの良さ』と『悪路での走破性』こそを重視したい」というのであれば、選ぶべきは断然レガシィ アウトバックです。その他メーカーの中型SUVの走りも決して悪くはないのですが、レガシィ アウトバックの舗装路での走りの良さは頭一つ抜け出ており、雪道などの走破性能となれば「ピカイチ」とすらいえるものがあります。
燃費ではハイブリッド車に敵いませんが、「本格的に走れるプレミアムなクロスオーバーSUV」としては世界レベルの存在である現行型レガシィ アウトバックは、車が好きな人であればほぼ絶対に満足できるはずの一台。ご検討中の方は、ぜひそのまま契約まで突き進まれることをおすすめいたします。
<終わり>
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタ車体が提案! 斬新ドア採用の「クロスバンギア」は市販化する? ノアヴォク派生ぽい「“SUVミニバン”コンセプト」はどうなるの?
タクシー・ライドシェアに「チップ文化」は根付くか? 配車アプリ普及で、月収アップに追い風? その効果と課題を考える
「えっ!?」スクーターメーカー「ベスパ」製の4輪車なんてあったの? 65年前に登場した4人乗りの“マイクロカー”を発見 どんなクルマ?
買うなら今よ! 3代目[トヨタ・ヴィッツRS]走りが楽しすぎる件
金属の塊から削り出したよう! 新型BMW X3のシンプルかつ迫力ボディをデザインのプロが分析
“釣り業界最大級のイベント”過去最大!227社が出展する“釣りの祭典”『釣りフェス2025 in Yokohama』開催
日産とビームスのコラボレーションモデル、ついに登場!──GQ新着カー
【欧州】トヨタ“2代目”「C-HR」なぜ日本で売らない!? 最新版は“プリウス顔”の超カッコイイ「クーペSUV」に! 初代「大ヒット」でも未導入な理由とは
三菱ケミカルの植物由来プラ、ホンダ『X-ADV』に初採用
これが新型プレリュードの市販型!?マジカルシフト「Honda S+ Shift」をひっさげて、北米には2025年後半、欧州市場には2026年初頭から投入
日産の軽&コンパクトカー!! [ルークス]と[ノート]買うならどっちだ!?
1/22申込締切【Season3】中西孝樹の自動車・モビリティ産業インサイトvol.2「水素社会実現に向けたトヨタの取組み」
【裏返したジーンズを再現したシートカバー!?】 あの“ビームス”とコラボした日産の特別仕様車が6車種一斉発売
【ほぼ確定】トヨタの名車が続々。スープラ後継も担う「セリカ」、確度高まる「MR2」の価格と性能
【いよいよ明日から!】ガソリン補助金が減額。値上げ状況・暫定税率廃止など知っておくべき点をまとめた
スズキ「スイフトスポーツ」に“ファイナル仕様”登場。焼きチタン色の内装がスゴい…新型登場は1年後?
【本当に売ってるの?】去年話題になったトヨタの超高級SUV「センチュリー」を街で見かけない理由
【打倒アルファード?】帝王メルセデスが新型“高級ミニバン”のデザインをチラ見せ。今わかることは?
【販売店も困惑?】アウディ「A3」大幅改良も“格下”「ゴルフ」との上下関係が超ビミョーな理由とは
【ルーフレスの究極オープン】歴史的名車×F1技術が産んだメルセデスAMG新型「ピュアスピード」公開。どんな車?
【もはやノートPCサイズ!?】15インチ大型ディスプレイやマッサージ付きシートが付いた新型「ティグアン」試乗
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!