スバル「フォレスター」 マイナーチェンジで運転支援システムやデザインが大幅改良。唯一の懸念は燃費か?
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 67
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 67
スバルフォレスターのライバルは、「ミドルサイズのSUV」という激戦区だけあっていろいろ考えられますが、主だったライバルと、それぞれの○と×は下記のとおりでしょうか。
●トヨタ「RAV4」
こちらもスバル フォレスターに負けず劣らずの良好なオンロード性能で、4WD版であれば、悪路走破性も良好です。燃費に関しては(特にハイブリッド)はフォレスターより圧倒的に良好であり、内外装デザインも、正直フォレスターよりしゃれていると言えるでしょう。
そのあたりを重視したい人は、スバル フォレスターよりトヨタ RAV4を選んだほうがいいはずです。しかし「運転フィールの良さ、楽しさ」という部分を最重要視するなら、僅差ですが、フォレスターが有利と考えます。
●マツダ「CX-5」
現行型のCX-5は2016年12月デビューということで、いささか古めな世代ではあるのですが、2021年11月に仕様変更を行い、ビジュアル的にも走行性能の面でも「古さを感じさせない一台」に仕上げてきました。
CX-5の美点はいろいろありますが、スバル フォレスターと比較した場合の決定的な優位点は「デザイン性」です。正直ちょっと野暮ったいフォレスターに対し、こちらはかなり垢抜けているのです。
もちろん走りもいいのですが、「カッコ良さ」を優先したいなら、選ぶべきはフォレスターではなくCX-5でしょう。しかしフォレスターもデザインと燃費さえ気にならないなら、総合力においてはマツダ CX-5にまったく負けていません。
上記のライバル比較で触れた「内外装デザインの野暮ったさ」と、WLTCモードでも13.6~14.0km/Lに過ぎない燃費は、スバル フォレスターの若干の弱点ではあります。
しかし、このデザインは「チャラチャラしてない愚直な感じで逆に好ましい!」と見ることもできますし、燃費も「中型のSUVはそもそもそんなもん」と考えることもできます。
スバル フォレスターの圧倒的なストロングポイントは、スバル車ならではの、オンロードにおける「しみじみ素晴らしい走りの味わい」と、「SUVではなくクロカン四駆と呼んでもいいのでは?」と思えるほどの悪路走破性能です。
つまり「流行りモノではなく、本格的で硬派な中型SUVが欲しい」と思うのであれば、スバル フォレスターは真っ先に選択肢に挙がってしかるべき存在なのです。
もしもご検討中の方がいらっしゃったら、そのまま迷わず突き進むことを、強くおすすめいたします。
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