REVO2の技術搭載！ SUV用ブリザック登場

先代DM-Z3との比較では？

氷上性能はSUV用スタッドレスのウイークポイントともいえるものだ。それは車重の重さ、またそのために硬めのコンパウンドを採用せざるを得なかったからだ。ところがDM-V1は、ヒタッと氷の路面にトレッド面を密着させているようなグリップ感がある。

ブレーキ路ではDM-Z3（先代モデル）と比較できたが、左右に新旧タイヤをつけてブレーキをかけるとDM-V1をつけたほうを軸にスピンするほどの差が出る。加速テストで、無造作にアクセルを踏み込んでいくと、こんどはDM-V1を履いているほうが先に進み、クルマがグイグイ曲がっていくという差になって現れる。

また氷盤路で旋回させてみると、グリップ領域ではハンドルの効きのよさがハッキリと現れる。グリップがいい分滑り出しがやや唐突な傾向はあるものの、扱いあぐねるほどの物ではない。

また4WDの特徴で、氷上でグリップの先で支配的にトラクション性能が効く領域があり、ハンドルを内側に切り込んでホイールスピンさせるとクルマがハンドルを切ったほうに曲がっていく。このときの引っ掻き感(トラクション感)が非常に強く出るのもこのタイヤの特徴といえる。滑り出しの際はややナーバスだが、滑りだしても引っかき効果がいつまでも残っているので、意外なほどスライドコントロール性がいい。