パイクス観戦記 「ヒルクライムではなく登山」
掲載 更新 carview! 文:飯田 裕子/写真:PPIHC公式、モンスタースポーツ
掲載 更新 carview! 文:飯田 裕子/写真:PPIHC公式、モンスタースポーツ
去る6月末、「第89回 パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム 2011(以下パイクス)」が米コロラド州で開催された。パイクスはロッキー山脈の一部であるパイクスピークの山頂、4301mまでの約20kmを誰が最も速く走ることができるかを競う伝統のタイムアタックレース。舞台は風光明媚な山岳路なのだが、転落防止のガードレールは超タイトコーナーにあるのみ。タダのドライブならそれでもいいけれど、タイムを競い合いながら激走するとなると話は違う。危険度はまさにマックスだ。さらに山頂に近づくにつれて空気が3~4割薄くなるから、マシンやドライバーにとって条件はどんどんと厳しくなっていく。しかも山の天気は変わりやすく、自然すらも味方に付けなければ思うようなタイムで走行することはできない。そんなパイクスをさらに面白くしているのは、フルコースでの練習走行が不可で、タイムアタックは決勝レース本番だけというレギュレーション。まさに一発勝負の魅力が満載なのだ。
そんなパイクスはアメリカではインディ500に次いで歴史があり、今年も国内外から73台の4輪と119台の2輪が参戦。その中で一人の日本人が総合6連覇を果たし、さらに前人未到の9分台に突入してワールドレコード更新(9分51秒278)という偉業を達成した。そう、ご存知モンスター田嶋だ。今年のパイクスは昨年に比べてターマック(舗装路)が増えたため、各マシンのタイヤ選択やセッティングはターマック重視の傾向にあった。900馬力級の「スズキ SX4 ヒルクライムスペシャル」に乗るモンスター田嶋も例外ではなく、昨年から使用するこのマシンを2011年バージョンへと改良/熟成させていた。
ライバルは1307馬力のオープンホイールマシンで挑んだポール・ダレンバックや、900馬力級のGT-Rエンジンを搭載する「ヒュンダイ ジェネシス PM580」のリース・ミレン、そしてこちらもGT-Rエンジンを搭載するダチア(ルーマニアの自動車メーカー・ルノー傘下)のダスターに乗るジャンフィリップ・デイルーであった。レース前は誰が勝ってもおかしくないと目されていたが、2位のリース・ミレンに30秒近い差をつけてゴールしたモンスター田嶋の強さが際立つ結果となった。
■【動画】モンスター田嶋の決勝オンボード
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
超危険! 首都高「魔の本線カーブ」とは? 本線なのにほぼ「直角カーブ」&“分岐×合流×勾配”が続く要注意スポットも!
スーパーGT、スーパーフォーミュラ、S耐、WECもこの一枚で。富士スピードウェイが年間パスを販売
2025年はアウディの年、ブランド再導入60周年を祝う…記念イベントが目白押し
まさかの「次期型シルビア」ではなかったが… 日産「2ドア小型スポーツカー」コンセプトカーが凄かった! 軽量FRボディדテンロクターボ”エンジン搭載でめちゃ楽しそうな「IDx」は今本当に必要な1台
かつてのベッテルとの共通点? フェラーリ移籍ハミルトンの手には“メモ”。テスト初回でも完璧主義者ぶりを発揮
BYD、電動SUV『シーライオン7』4月発売へ、新型PHEVの日本導入も
ヒマラヤ山脈を駆け抜けてみたい!ロイヤルエンフィールド「HIMALAYAN」はそんな夢を描かせてくれるオールマイティーアドベンチャー
やっぱバイクは“アメリカン”だよね! 伝統と革新のハーレー「スポーツスターS」とインディアン「スポーツスカウト」を比べてみた【ライバルをスペック比較】
「約30分で8件の事故!?」 暴走女が逮捕! 「危険な運転はしていない」供述も… 前代未聞で被害者多数!? 大阪で何が? 事故時の対応とは
「スマート白杖」にTDKのモーションセンサー 障害物回避や音声で道案内を可能に
ホンダ、待望のナナハン『CB750ホーネット』を国内発表、103万9500円で2月発売へ
【カワサキ・ザッパーの系譜】Z650からゼファー750ファイナルエディションまで/前編:Z650~Z750FX-III
【意外に知らない】「ハイエース」の後悔しない選び方。タイプによってサイズ・シート・使い勝手が違う
最新「プロサングエ」から懐かしの「ディアブロ」まで。新旧“正統派カスタムスーパーカー”が大集合
【脅威】BYDがPHEV日本導入を発表。BEVと両輪で27年までに7~8車種…ミニバン「シア」投入も現実味
【こういうの好きでしょ】グッとくる「本気系」 ポルシェ、BMW、メルセデス…ドイツ系カスタムカー集結
豊田会長のイチロー氏偉業達成への“手紙”が話題。予告された記念にふさわしい「現物支給品」とは?
週イチの“お家充電”だけ。ガススタ通いより気楽な「新・充電事情」は日本人のBEV嫌いを変えるか?
【本当はどうなの?】「ランクル250」購入者の本音。ガソリンとディーゼルの〇×や知っておくべき情報も
なぜ「マツダ3」に「SUBARU」ロゴ!? ゴミから生まれCO2排出激減の「再生カーボン」が結んだ異色のコラボ
【まさかのシャコタンも】ランクル70、250、300のドレスアップ仕様多数 カスタム仕様をチェック
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!