新型カイエン プロトタイプ最終テストで明らかに増したスポーティネスを確認
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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今回は、250kW(340PS)と450Nmを発揮する3.0リッターV6ターボを搭載したカイエンと、324kW(440PS)と550Nmを絞り出す2.9リッターV6ツインターボを積むカイエンSに試乗することができた。トランスミッションはどちらも8速ATだ。その走りは明らかに先代よりもワンランク上のスポーティネスを実現していた。
まずカイエンは、先代を40PSと50Nmも上回るスペックと、2トンを下回る車両重量が奏功して、グッと軽快な走りを披露した。足回りはエアサスではなく、コンベンショナルな可変ダンパーが装着されていたが、ハンドリングのアジリティや正確性は申し分なく、高速道路でもワインディングロードでも気持ちよくスポーティな走りを楽しむことができた。
次に乗ったカイエンSは、さらに刺激的だった。先代を20PS上回るツインターボ・ユニットを搭載しているだけあり、加速はさらに強烈だ。足回りにオプションのエアサスペンションを装着し、標準で20mmローダウンされたシャシーによるハンドリングは一段と俊敏で、正確性もワンランク上。全長4.92m、車両重量2トン超のSUVを運転していることを忘れさせるほど、抜群にダイナミックな走りを披露したのである。まさにSUVの形をしたスポーツカーである。
一方で、エアサス装着車には、通常時より車高が55mm高くなるオフロード・モードが備わる。さらに路面状況に応じてマッド、グラベル、サンド、ロックの4モードを使い分けることで、パワートレインやシャシー、ディファレンシャルの制御が切り替わり、本格オフロード4WDに迫る卓越した悪路走破性を発揮するという。今回は試すことができなかったが、こちらも期待大だ。
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