欧州を狙うインフィニティQ30に試乗。日本製プレミアムの弱点とは?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:日産自動車
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こうした背景で日産、いやインフィニティが最初に市場に送り出したモデルが「Q45」であった。
その後、日本プレミアム「インフィニティ」は、現在は北米だけでなく、中国、ロシア、ヨーロッパで販売を展開している。その販売台数は今年の第三四半期で15万4000台をマークしているが、これは主に北米や中国市場による結果で、欧州、特に私のいるドイツでは2014年でわずか1015台、今年の第三四半期の販売台数でも841台にしか過ぎない。
ドイツの悲惨な売り上げはまだこの国にはわずか6カ所しか販売店がないという事情にもよるが、同時に販売しているモデルが「Q50」「Q70」の両セダン、あるいは「QX50」「QX70」の2台のSUVと、いずれもが中型以上のセグメントに属することに起因する。ドイツではこのクラスはアウディ、BMW、メルセデス・ベンツといったプレミアムの縄張りで、彼らの牙城を崩すのは並大抵のことではないからだ。
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