デリバリー迫る！「ボクスター・スパイダー」に本国で試乗

上屋の軽さがより俊敏なハンドリングに直結

カーボン製シェルの軽量なフルバケットシートに身を沈め、エンジンをスタートして走り出すと、その瞬間からボディの軽さを感じる。

ボクスター・スパイダーは、ケイマンGT4と同様にベルト式のドアオープナーを採用するなど様々な軽量化が施され、車重はボクスターGTSに対して30kg軽量な1315kgとなっている。そして、その軽量化はルーフ周りに集中し、さらなる低重心化を果たしていることが、より俊敏なハンドリングに貢献していることは間違いない。

加速性能も素晴らしい。ボクスター・スパイダーは、911カレラSに由来する最高出力276kW（375ps）/6700rpm、最大トルク420Nm/4750-6000rpmの自然吸気3.8リッター水平対向6気筒ユニットをリアミッドに搭載する。トランスミッションは6速MTのみの設定だ。このエンジンは、基本的に先日登場したケイマンGTSと同一だが、10psだけ抑えたチューニングとなっている。