「ステップワゴン」改良でホンダの“想定外”が発生中!? ガソリン車が長納期の背景とは

エアーEX / スパーダプレミアムラインブラックエディション

ガソリン車の納期が長い逆転現象

一方で、ガソリン車の場合納期が大きく異なるそうです。前出の販売店担当者は次のように話します。

「グレードやカラー、装備内容に関係なく、現時点での納期はすでに2026年4月以降になる見込みです。この大きな納期の差の背景には、生産計画の段階での想定に違いがあったことが理由として挙げられます。

もともとステップワゴンは、ハイブリッド車のほうが人気が高いと見込まれていたため、生産ラインもハイブリッド車を中心に組まれガソリン車の生産枠は少なく設定されていました。

しかし実際には、価格面を理由にガソリン車を選ぶユーザーが予想以上に多く、想定を超える受注が集中しています。その結果、生産枠が追いつかず、納期が大幅に延びる状況となっています。

もちろん店舗によって差はあると思いますが、ガソリン車の納期はおおむね1年ほどになりそうです」

このように、グレード構成の見直しにより、ステップワゴンはスパーダの人気がさらに際立つ結果となっています。

納期に関して大きな差があり今後の改善点となるものの、ブラック・エディションなどの新たな選択肢が加わったことでより多くのユーザーのニーズに応えられるのではないでしょうか。

（終わり）

（写真：ホンダ）