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ダンロップのエナセーブRV505はスポーティな特性を持つ新型ミニバン専用タイヤ

スポーツタイヤのようなデザインで安定性と耐偏摩耗性を向上

ダンロップのミニバン向け新型タイヤ、エナセーブRV505がデビューした。新型の発表会はダンロップのテストコースがある岡山県津山市で行われた。アンベールされた新型を見てちょっと驚いた。スポーツタイヤのようなデザインだ。

ダンロップは「事故のない毎日を作りたい」を新ブランドメッセージとして掲げている。そして、ユーザーがいままでのタイヤとの違いを実感できるニューモデルの開発を目指しているという。

2010年のラベリング制度発足時、ミニバン向け低燃費タイヤ開発は難しいと言われる中で、ダンロップだけが低燃費基準をクリアできるミニバン専用のRV503を2008年に先行デビューさせていたことは記憶に新しい。その後、各社からミニバン用低燃費タイヤが数多く誕生した。ダンロップはコンパウンドを改良したRV503スターや、パターンデザインなど全てを刷新したRV504をリリースしてきたが、新型RV505の放つインパクトは強力だ。

なぜスポーツタイヤに近いデザインを採用したのか。一つは安定性を引き上げるため。車高の高いミニバンは横風やカーブでふらつきやすい。乗車人数が多くなれば、さらにふらつきやすくなる。多人数乗車時も安全に安定してドライブできる特性を目指した点がまずひとつ。

もう一つは耐偏摩耗性の向上。ダンロップは毎年4月8日に実施する「タイヤの日」をはじめ全国でタイヤ点検を実施している。もちろんミニバンを含め数多くのクルマ、廃タイヤなどをチェックしているが、ミニバンタイヤの半数以上がショルダー部の偏摩耗で早めに交換されていた。RV505のパターンデザインは、ショルダー部の偏摩耗改善が大きな目的のひとつといえる。

ではスポーツタイヤをミニバンに装着すれば全て解決するのでは? というと、それは間違い。剛性が高まりふらつきは抑制できるが、乗り心地やノイズが悪化、転がり抵抗も増大する。外側だけでなく内側にも発生するミニバン独特の偏摩耗対策をしていないなど、単にスポーツタイヤにすればいいわけではない。

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