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新型ゴルフ、プレミアムの民主化が始まる!

極低速域から伝わる質の高さ

グレード展開はトレンドライン(249万円)、コンフォートライン(269万円)、ハイライン(299万円)の3種類。自動ブレーキであるフロントアシストをはじめとする豊富な安全装備や、アルミホイール、レザーステアリングなどを標準で装備しながら250万円を切ったトレンドラインの価格はかなり魅力的だ。が、装備表と睨めっこしていくとコンフォートラインが欲しくなり、いったんコンフォートラインに目が向くと、エンジンの違いや装備差を考えればハイラインがいいなと思えてくる。ユーザーサイドからするとそうとうに悩ましい価格設定である。

いずれも直噴ターボのエンジンは、ハイラインが1.4リッターTSI(140ps)、トレンドラインとコンフォートラインが1.2リッターTSI(105ps)。リアサスはハイラインのみマルチリンク式で、トレンドラインとコンフォートラインはトーションビーム式となる。

まず試乗したのはハイラインに14万7000円のオプションであるDCC(可変ダンパー&可変パワーステアリングアシスト)を組み込んだモデルだったが、走り出した直後、駐車場内をノロノロと移動するときから全体に漂う質の高さに圧倒された。アウトバーンを200km/hオーバーで走行するためにつくられたボディと足は日本では無用の長物である、などという理屈は、この圧倒的な滑らかさとしなやかさと硬質感と静粛性の前では説得力を完全に失う。アウトバーンで鍛えた基本性能の高さが、極低速域での乗り味をも引き上げていると解釈するのが正解だ。

路上に出てアクセルを踏み込むと、1.4リッターTSIはフォォーンという軽いハミング音を聴かせながら力強く、かつスムースにボディを加速させていく。存在感を積極的に主張してくるようなエンジンではないが、スムースさは4気筒としてはトップレベルだし、トルクは2.5リッターの自然吸気エンジン並み。特定の回転域でコモリ音が生じたり、トップエンドで雑味が出ることもない。燃費向上を目的に新たに採用されたACT(自動気筒休止システム)の出来映えも上々で、メーターパネル内の表示を見なければ、2気筒休止モードに入ったことに気付くのは難しい。あらゆる状況下で気持ちのいいドライビングを約束してくれるエンジンである。

多くの人がゴルフ7に乗って驚くのは、おそらく静粛性だろう。現代のクルマにとって、静粛性の決め手となるのはエンジンではない。重要なのは、足回りから侵入してくるノイズをいかに抑え込むか。ゴルフ7の素晴らしい静粛性は、ざらついた路面を走った際に発生するザーーとかゴーーというロードノイズの抑え込みに依るところが大きい。さすがにクラウン・ロイヤルには及ばないが、クラウン・アスリートとなら十分対抗できる。ゴルフ6の静粛性も相当なものだったが、大幅な軽量化を果たしながら、またしても静粛性を引き上げてきたゴルフ7。いち早くゴルフ7を入手しテストした某国産メーカーのエンジニアいわく「静粛性は驚異的」。まったくもって同感である。

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