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プジョー308SW GTハイブリッドはサイズと重さの感覚が超不思議(ホメ言葉!)

そこそこ大きいボディサイズのはずなのに…

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「ビジュアル的なサイズ感」というのは筆者が勝手に作った造語だが、とにかく、まずはビジュアル的なサイズ感が不思議なCセグメントステーションワゴンである。(※編集部注:Cセグメントとはカローラスポーツ、ゴルフくらいのサイズカテゴリのこと)

実際のボディサイズは全長4655mm×全幅1850mm×全高1485mmなので、「Cセグメント」と呼ぶのも少々はばかられるぐらい、小さくはないコンパクトステーションワゴンだ。実際、筆者の自家用車であるスバル「レヴォーグ」よりも車幅は5cm以上広い。

だが、少し離れた位置から肉眼で見るプジョー「308SW GT ハイブリッド」は妙に小さく見えるというか、「1990年代のフランス車みたいなサイズ感だな……」と思えてしまうのだ。大きく立派に見える車が好まれる今の時代、この「小さく見える」というのは市場で不利に働くのかもしれない。だが「馬鹿みたいにデカい車」を好まない筆者としては、308SW GT ハイブリッドのコンパクトなサイズ――というか「コンパクトに見えるサイズ」は、ひたすらに好印象である。

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そこそこ車重があるはずなのに…

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運転してみても、308SW GTハイブリッドの“不思議”は続く。

前述のとおり全幅1850mmの決して小さくはない車であり、重たいプラグインハイブリッドシステムを搭載している関係で、車重も決して軽くはない。具体的には1720kgで、これはガソリンエンジン車である「308SW アリュール」より300kg以上重いということになる。ついでに言えば私のレヴォーグ STIスポーツ EXよりも140kg重い。

だが308SW GTハイブリッドの走行フィールは、まっすぐ走るにせよ曲がるにせよ「……これ本当に1720kgですか? カタログ、間違って印刷したんじゃないですか?」と言いたくなるものだ。体感的には1200kgぐらいの――つまり1990年代のプジョー「306 ブレーク」というコンパクトステーションワゴンぐらいの――重量の車に乗っているようにしか思えないのである。

>>306ブレークのページがないので参考までに306はこんなクルマ

そしてそこに2020年代の各種最新テクノロジーが加わっているのだから、この車が気持ちよくないわけがない。

中庸なドライブモードである「ハイブリッド」を選択している際には、まるで軽量で上質な革のスニーカーを履いているようなニュアンスで快適に、そして「スポーツ」を選択した際には、文字どおりスポーツワゴンとして痛快に、308SW GTハイブリッドは走ってくれる。

……いや実際にはですね、試乗中は背後に荷室がある「ステーションワゴン」だってことすら忘れちゃってましたよ。それぐらい軽快。……いったい何なんだ、この車!

<おわり>

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