新型1シリーズ試乗 BMWたらしめる素質は?
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
走りの良さが際立つ新型1シリーズだが、もう一点、大きな変化があったのは、ステアリングの操舵力だ。
先代モデルは、やや操舵力が重かった。この点について、以前エンジニアに質問したことがあるが、1シリーズがもっともスポーティで数字が増えるごとにラグジュアリーになり、それに伴ってステアリング操舵力も軽くしているという、意図的なものであった。
このセグメントは女性にとっても取り回し性とスペースのバランスが良く人気が高いが、ドイツ人よりも小柄な日本人女性にとっては、「ハンドルが重い」という声もあった。しかし、新型は電動パワーステアリングのチューニングにより、接地感のわかりやすさや手応えなどのフィーリングは良く、それでいて操舵力も重くないというバランスポイントが得られている。女性にも自信をもってオススメできる。
走行性能が格段に向上した1シリーズだが、装備の充実度でもこのセグメントを凌駕するものがある。日本への導入モデルや仕様がまだ未定ということもあり、個々の装備の紹介は割愛するが、さまざまなドライバー・アシスタンス・システムやモビリティ・サービスが満載されている。安全・快適なドライブ、そしてインターネット・ベースのサービスでは利便性も享受することができるだろう。
BMWファミリーの末っ子である1シリーズだが、ダイナミクスやエフィシエンシー、クオリティ、そして革新的テクノロジーなど、あらゆる方位で正統なBMWファミリーの一員であることを実感した。
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