今夏上陸! e-ゴルフの市販版に試乗
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
乗り心地も素晴らしい。ボディがしっかりとしていてサスペンションがスムーズに動く様子が手に取るようにわかり、細かな凹凸に対してもこの上なく滑らか。どんな高級車にも負けないぐらいに快適性は高いのだ。
EVでもハイブリッドでもブレーキフィールは大きな課題。ブレーキペダルを踏むとある程度までは回生ブレーキのみで制動し、それを越えると一般的な油圧ブレーキが介入してくるというシステムがほとんどだが、回生ブレーキのみの時のペダル反力やミックスされた時の反力変化などに違和感があるからだ。
ところがe-ゴルフはまったくもって普通のガソリン車と変わらぬ自然なブレーキフィールを持っていた。油圧ブレーキ用ブースターとは別に、自然な反力を造り出すポンプを持っているからだという。アクセルオフによる回生は5レベル。通常のDレンジでは回生なし、シフトレバーの+/-操作で「D1」「D2」「D3」「B」と回生が強くなっていき、最大で0.3Gほどを発生。Dレンジで走っているときは、いわゆるコースティング状態でエンジンブレーキ的なものがまったくない。
慣れないと走りづらいのでは? と想像していたが、最近の低燃費性能を追ったエンジン車もタイヤがサーッと転がっていくので、それと比べれば大差なく、ほとんど違和感がなかった。シフトレバーで回生の強さを選べるのは嬉しいが、できればステアリングにパドルを装着して操作できるようになればもっといいし、頻繁に使うようになるだろう。
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