あきれるほどの情熱 ロードスター試乗記・前編
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之、マツダ
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之、マツダ
もちろんそうした真摯な姿勢は、Mr.ロードスターと呼ばれる主査・貴島孝雄氏の存在を抜きに語ることはできない。初代NAの主査である平井氏から主査の座を譲り受けた貴島氏は、今や平井氏以上にロードスターの代名詞になった。理由はもちろん貴島氏の常識では考えられないほどのロードスターに対する情熱とこだわり、頑固さ、想いの深さがあるからに他ならない。
事実今回のフェイスリフトも、話を聞けば良い意味で「あきれるほどの」情熱とこだわりが込められている。貴島氏も自ら、「自分が手がける最後のモデルだろうから、自分でも買いましたよ」という。作り手が自身で買うクルマ…これは当たり前のようでいて、日本車では全くもって珍しい。自身が手がけたクルマでどれほどの情熱とこだわりがあったかをいくら雄弁に語る主査でも、自身でそのクルマを買う、となると急にトーンが下がる人は少なくない。理想のクルマは? と聞くと平気で他のクルマの名前を挙げる人も…急に話が現実に引き戻される瞬間だ。
だが貴島氏は、「サンフラワーイエローが欲しかったけど家族に反対されました…。これでロードスターが2台になってしまいましたよ」と笑いながら話す。この人、本当にロードスターを愛しているな、と思え、ますます信頼ができる。それほどの人が、情熱とこだわりをあきれるほどに注いだクルマなのだから。
しかし、それだからといって目の前にある新型に対して、決して甘めの評価を下そうとは少しも思わない。貴島氏もプロなら僕もプロ。きっちり評価し思ったままを記すのが、情熱とこだわりに満ちたクルマとその作り手への礼儀というものである。そんなわけで前置きが長くなったが、フェイスリフトしたロードスターを詳しく解剖し、評価していきたい。当然僕も情熱とこだわりを持って臨む。だから話は長くなりそうだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ロールス・ロイスの成功の陰にあったサクセス物語。機械の心を読める天才テストドライバー「アーネスト・ハイブス」とは?
フォーミュラE第8戦 ジャガーのミッチ・エバンスがモナコE-Prix制覇!
WRC、”F1スタイル”のチームラジオ放送を目指す? 魅力を引き出すツールになるか
AC コブラGTロードスター…過去と現代が織りなすデザイン
Jujuに新たなスポンサー。建設会社の安藤ハザマと契約締結……スーパーフォーミュラ第2戦でロゴ掲示へ
4人で300km/hオーバーの世界をオープンで堪能できるって心底贅沢! 「稲妻」の名をもつマセラティ・グランカブリオが開く新境地
「北京モーターショー2024」をポルシェが席巻!? 「タイカン」と「マカン」でワールドプレミアを飾る
凄まじい速度差にドライバーは神経をすり減らす! 見ているほうはエキサイティングそのものの「クラス混走レース」の魅力とは
スバルの「新型SUV」実車公開! タフ顔&上質内装に進化に「これは買う」など興奮の声も 全面刷新の「フォレスター」NY登場
シビック・タイプRが3台も参戦で「タイプR好き」なら注目必至! チーム力とドライバーの腕が勝敗を分けるS耐のST-2クラスから目が離せない
人気モデル研究 グレード選びのポイントはここ!【ホンダ・ヴェゼル編】
モータースポーツの最高峰『F1』とスパークリングワインの王者『フェッラーリ』の間にある意外な共通点とは
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
欧州高級ブランドより200万円は安そう! 夏発売「クラウンエステート」の絶妙な商品力に注目
高級ミニバン「LM」が苦戦!? “大本命”6人乗り1500万円“バージョンL”が5月に登場か
【ホットハッチは好きですか?】ポロGTI生誕25周年モデル登場 227台限定で486万円
史上最強のディフェンダー“オクタ”まもなく登場。V8搭載で2000万円級も初回220台は即完売か
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも