新型C7コルベット試乗 軽量化&最新エンジン
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦
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5速か6速でゆっくり巡航中、開けた直線でアクセルをバーンと深く踏んでみた。キックダウンで3速に落ち、ゴーッと迫力ある音とともに加速する。どこまでも速度が上がっていくので、頃合いを見てアクセルを緩める。緩めないととんでもないことになる予感がひしひし。公道では実力の片鱗しか確かめられなかったが、ひとつ言えるのは、形式だけ見れば古典的な大排気量V8OHVだが、決して排気量にものを言わせるだけの大味なエンジンではないということ。6000回転超まで緻密さを保ちながらスムーズに回る。ピックアップの鋭さはただものではない感じだ。さらに気筒休止で燃費まで稼ぐ。言わば超ハイテク古典エンジンだ。
今はターボエンジンの全盛期。モデルチェンジで排気量が小さくなって、でもターボのおかげで動力性能は向上しているというクルマがほとんどだ。久しぶりに6L超のNAエンジンに乗ってみて、大排気量NAでしか得られないものがあるなと実感した。総合的に考えたらターボエンジンのほうが効率がよく、加速も鋭いものが多いけれど、大排気量NAならではのピックアップのよさと、物量で迫る迫力みたいなものを加速の度に味わえ、贅沢な感じがした。
コルベットも本気で速さを追求するZ06というスペシャルモデルには過給エンジンを搭載するようだし、昨今、過給エンジンの進化が著しく、総合的に見れば過給エンジンのほうが優れているかもしれないが、あえて大排気量NAを貫くというのはコルベットの矜持なのだろう。伝統を守る姿勢は美しい。
今回はノーマルバージョンの6速AT(929万円)にしか試乗することができなかったが、新型には7速MT(918万2000円)もあるし、より高性能なZ51(7速MTが1088万2000円、6速ATが1099万円)もある。さらにコンバーチブルを選ぶこともできる(ノーマルが989万円、Z51が1159万円。いずれも6速ATのみ)。加えて、1月のデトロイトショーで625psを発揮するZ06も発表されたので、いずれ日本にも導入されるはず。
ポルシェ911並みとは言わないが、コルベットもなかなかにバリエーションが豊富。ノーマルでもZ51でもMTが選べるようになったことで、俄然ピュアスポーツ感が増した。欧州のライバルの進化はとどまるところを知らないし、日本にもGT-Rというド級スポーツがある。これらに対してアメリカ代表も黙っているわけにはいかないのだなと、新型コルベットを見て感じる。サイズはさすがに大陸向けだが、それを厭わないのならばリアルスポーツとして非常に有力な選択肢だと思う。
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