ハイラックスの乗り心地は良くなったのか。改良ポイントや評価と中古車選びのコツ【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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ハイラックスは、トヨタから発売されているピックアップトラックです。ハイラックスの歴史は古く、1968年3月の初代ハイラックスの発売から既に54年以上が経ちました。
年代とともに改良を重ね、現代のハイラックスは信頼できる駆動力や柔軟なサスペンションといった、さまざまな特徴を持っています。現行の8代目はタフさにスポットを当てている点も特徴です。
この記事では、ハイラックスの乗り心地や性能をご紹介します。グレードごとの中古車相場もご参照ください。
目次
ハイラックスはピックアップトラックに分類されます。ピックアップトラックは、荷台の使い勝手の良さや税金の安さが長所です。一方で、トラックならではの乗り心地に疑問を抱かれるかもしれません。
現在のハイラックスの乗り心地は、快適性と上質感の両立に成功しています。はじめにハイラックスの概要を知り、どのような位置付けにある車か確認しましょう。
ハイラックスは国際的に人気のあるピックアップトラックです。トヨタのピックアップトラックの中でも、国内の正規ディーラーから手に入る数少ないモデルとなっています。
初代モデルは「ブリスカ」と「ライトスタウト」の2台の後を継ぐ車としてデザインされました。
ハイラックスの歴史は古く、初代は1968年に販売開始されています。車名は高級を意味するhighと豪華さを表すluxuryを合わせて名付けられました。
70年代や80年代と比較すると、現在のモデルチェンジはやや緩やかなペースで行われています。2017年の9月には国内で13年ぶりとなる8代目にリニューアルした点も見逃せません。
ハイラックスはトヨタの車ですが、輸入車としての扱いを受けています。タイで製造されていることから、国内の正規ディーラーから購入する場合も輸入車の購入扱いです。
日本で製造していない理由としては、国内でのピックアップトラックの需要がバブル期前と比べて落ち着いていること、欧米や東南アジアでの販売台数が多いことが挙げられます。
日本の細い道路ではSUVのような車が好まれる傾向にありますが、ピックアップトラックならではの魅力は海外で大きな人気を誇っていることも特徴です。
人も荷物も運べる大きな荷台は他のタイプにはない、ピックアップトラック独自の長所といえます。グローバル累計販売台数は1,772万台であり、今なお世界中で愛される名車です。
ハイラックスは輸入車であるものの、トヨタの車に相応しい快適性と上質感を備えた車です。
2017年に8代目になった後、2020年にマイナーチェンジが行われました。以前のモデルから改良が行われたことで、より万人にフィットするモデルになっています。
RAV4と同様の台形型フロントグリルになった他、ディーゼルエンジンにアイドリングストップを追加したことで燃費が約15%向上しました。
税金や燃費はどの車を購入しても向き合わなければならない問題であるため、燃費の向上はハイラックスの購入を検討している方にとってうれしいニュースです。
ハイラックスの需要は世界に存在しており、欧米や東南アジアでは顕著です。ハイラックスの概要が分かった次に気になる点は乗り心地でしょう。
改良を重ね、現在のハイラックスの乗り心地は昔に比べてさらに進化しました。日常的に使用する上でストレスにならないか、ここでは駆動力とサスペンションに重きを置いて乗り心地をご紹介します。
強靭な駆動力はハイラックスの特徴のひとつです。駆動力にはフレーム構造が関係しています。ラダーフレーム構造はランクルと同じであり、4WDの駆動力によって強靭なボディと悪路走破性を手に入れました。
荷重や衝撃の吸収性に優れており、オフロードのピックアップトラックに求められている要素をクリアしています。重量物を運ぶときにも適していますが、長距離ドライブ時はエンジン回転音が静かな点も特徴です。
乗り心地を左右する部品のひとつにサスペンションが挙げられます。サスペンションはタイヤと車体を繋ぐ部分であり、タイヤが受ける衝撃を和らげる効果や、優れた走行性能を実現する重要なパーツです。
VFC機能の追加によって、ハイラックスはステアリングの応答性を向上させました。専用のサスペンション採用によって、安定した操縦性とフラットで快適な走行性能の両立に成功しています。
快適な乗り心地は悪路を走る場面でも大きく役立ち、ハイラックスにとって大切です。
車の乗り心地はフレーム構造と操縦性のみで決まるものではありません。シートをはじめとした内装やリクライニング機能にも依存します。
これらはグレードによっても変わってくるため、自分の求めている機能がある場合は購入前に確認しましょう。ハイラックスはエントリーモデルのX、上級モデルのZとZ"GR SPORT"が存在します。
海外での需要が高い車と聞くと、インテリアには大きくこだわっていない印象を受けるかもしれません。しかしハイラックスはその車名のとおり、インテリアに気配りされている点も魅力です。
特に上級モデルであるZ以上のグレードには、革巻きハンドルやメッキパーツを伴ったダッシュボードのように、ミドルクラスSUV以上の充実感があります。
上質なハイラックスならではの光沢感と快適なインテリアはドライブをさらに華やかにするでしょう。
ハイラックスのドライビングシートは運転席、助手席ともに快適性に優れています。
ピックアップトラックは長距離を移動する機会も多く、ドライビングシートの質は重要です。ハイラックスはどのグレードであっても、長距離ドライブの疲れやすさに対策が施されています。
ハイラックスのシートはグレードごとに異なり、エントリーモデルのXはファブリックシートを採用している点もグレードによる違いです。上位グレードのZ以上には上級ファブリックが使われており、高さ調整機構も付いています。
運転席・助手席に加えて、後部座席も特徴的です。後部座席はリヤシートとも呼ばれ、アレンジにも工夫が見られます。ハイラックスのリヤシートは、ピックアップトラックに見られがちな後部座席の狭さも問題ありません。
リヤシートの間には、センターアームレストが置かれています。後部座席も長距離移動を考えられた設計です。座面が跳ね上がる設計であること、リクライニング機能が装備されていないことに留意しましょう。
車を購入する際には、その車種が自分の用途に合っているか否かが大切です。評判の良い車であっても、自分の普段使いの目的と食い違ってしまうことも考えられます。
メリットとデメリットを知り、ハイラックスの乗り心地と用途に合うパターンを整理した上で購入を検討しましょう。
ハイラックスはピックアップトラックならではの、他の車種にはないメリットがあります。ハイラックスの大きさを最大限に生かしたい場合におすすめの車種です。
ピックアップトラックは、近年キャンピングカーとしても注目を浴びています。みんカラのレビューに『カスタムしがいもあり楽しい車です』とあるように、ハイラックスはカスタムに向いている点も大きな魅力です。
ハイラックスのデメリットには、以下のものが挙げられます。
また、ハイラックスは全長が5mを超えるため『都内の駐車場は苦労する』というみんカラのレビューもありました。そして、ターボ付きの最新ディーゼルエンジン搭載の車と比較して『パワーが足りない』と感じることもあるようです。
極端に振り切ったパワフルさはないものの、ハイラックスは街中から高速道路まで満遍なく高速走行できます。過不足のない走行性能をお求めの方に特におすすめです。
ハイラックスは複数のグレードが販売されており、グレードの違いは価格や走行性能、乗り心地に反映されます。グレードの確認は、特に乗り心地にこだわる方には必須といえるでしょう。
XグレードとZグレードによる中古車相場、乗り心地の違いをご紹介します。エントリーモデルであるXグレードと比較し、Zグレードは上級モデル独自のポイントも特徴です。みんカラとcarview!に寄せられたオーナーレビューも参考にしてください。
ハイラックスのベースグレードである「X」の燃費は、11.7km/L(WLTCモード走行)です。新車価格は352万7,000円、2022年10月時点の中古車価格は289万円~558万円と、価格に開きが見られます。
中古車価格は年式や走行距離、モデルチェンジ前後でも変わるため、自分に合った1台を選択することが大切です。
『最小回転半径は6.4mなので、小回りはきかないが余程細い道でない限り不便さはない』とレビューにあるように、全長の大きさが気にならない高い走行性能がハイラックスの持ち味といえます。総合評価では5点満点中5点が付けられていました。
フロントラインやサイドラインを見る際は各ミラーが重宝するため、ピックアップトラックであっても運転しやすい点も特徴です。
ハイラックスの上級モデルであるZグレードの燃費は、11.7km/L(WLTCモード走行)です。燃費だけで見ればベースグレードのXと違いは見られません。
新車価格は388万2,000円、2022年10月時点の中古車価格は304万円~701万円です。総合評価では5点満点が付けられています。ハイラックスは国産車には非常に珍しいピックアップトラックであるため、SUVとは違う面に魅力を感じる方もいます。
レビューでは『普段使いでの不便さもありますが、それ以上の満足度は間違いなくあります』と表されており、ピックアップトラック特有のデザインや積載量、インテリアやエクステリアに魅力を感じている意見が多く見られました。
車は大きな買い物です。車両本体の値段だけでなく、駐車場代や車検代、保険料といった諸々の必要経費も出てきます。特にハイラックスのような大型の車は維持費も重要です。
経済的な負担が大きいため、少しでも節約したいとお考えの方は中古車を検討してみましょう。中古車は割安で新車に比べて納期が短く、節約志向の方におすすめです。
新車は統一された値段で販売されているのに対し、中古車は年式やグレード、搭載されているオプションによって細かく値段が変動します。中古車を選ぶ際は、年式や維持費を目安にすると良いでしょう。
グレードごとの装備品や性能の違いを知ることも大切です。自分にとって不必要な装備であればグレードを下げる、オプションを付けないといった選択肢も生まれます。
年式によっても維持費や燃費は変わってくるため、購入前に違いをチェックしましょう。
中古車の中でも、新品に近いきれいな車に乗りたいとお考えの方には登録済未使用車がおすすめです。ハイラックスの新車は安いものでも約350万円するため、特に若い世代の方には大きな金額といえるでしょう。
登録済未使用車は、中古車でありながらほぼ公道を走っていない新品同様の車です。乗り古された中古車よりは高いものの、新車と同様の車をお手頃価格で購入できます。
登録済未使用車は流通量が少ないため、未使用車があるか事前に確認しましょう。
カタログスペックだけでは、実際の乗り心地が分からないケースも考えられます。購入後に「予想していた車と違った」とならないように、事前に中古車価格相場や口コミ、レビューをチェックしましょう。
特に実際に乗った経験者のレビューは参考になります。乗る前では分からなかった点が長所、もしくは短所になる可能性も捨てきれません。購入前に十分に吟味し、納得できる1台を選びましょう。
ハイラックスを買うと決めた後も、同車種で見積もりを取りましょう。中古車同士で比較することで、より自分のニーズに合った1台を見つけやすくなります。
同車種で比較した場合、グレードやオプションによる装備の差、年式の差がより顕著です。メーカーオプションは後付けができないため、希望する装備も事前に確認しましょう。
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