新型Eクラス試乗。自動運転+新世代の軽さでゴージャスの定義が変わる?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
もしやメルセデス・ベンツは「ゴージャス」の定義を変えるつもりなんだろうか? 不肖小沢はふと直感してしまった。そう、やっと乗れた新型「Eクラス」にだ。
ご存じだとは思うけど、今の注目は半自動運転技術だ。一体どのクルマにいち早く最新技術を搭載するかで、その会社の姿勢が露骨に伝わってくるが、テスラがプレミアムな「モデルS」に「オートパイロット」をいち早く搭載したのに対し、日産は庶民派ミニバンの「セレナ」に「プロパイロット」を初搭載。
一方、メルセデス・ベンツは今回の高級車Eクラスに半自動運転技術であり、アシスト機能をてんこ盛りにしてきた。導入はワケあって多少遅れたようだが、ハッキリ言って書くのがイヤになるくらいのネタ数で、安全運転支援システムの「ドライブパイロット」の中に「ディスタンスパイロット・ディストロニック」「ステアリングパイロット」「アクティブレーンチェンジングアシスト」「アクティブエマージェンシーストップアシスト」などの多数機能があって、それ以外も「トラフィックサインアシスト」やら「アクティブブラインドスポットアシスト」やら「アクティブブレーキアシスト」やら「渋滞時緊急ブレーキ機能」やら「緊急回避補助システム」などを搭載。
しかもテスラが基本オートクルーズ用のシングルカメラと1つのミリ波レーダーとパーキング用ソナー、日産が単眼カメラと専用チップだけのハードなのに対し、メルセデスはステレオマルチパーパスカメラに、複数のそれも機能が違うミリ波レーダーを前後左右に搭載して車両周囲をほぼ360度監視。ぶっちゃけこのハード代だけでも数10万円かもしや3ケタ万円ぐらい行きそうな気配。
さらに、Eクラスはこれらをすべてオプションではなく標準装備! もう一つの売りのハイテクLEDヘッドライトもグレードによって標準装備して車両価格は「E 200 アバンギャルド」の675万円スタート。今回の試乗は昼間だったので残念ながら試せなかったが、片側84個のLEDを使い、ハイビーム時だけでなく、ロービーム時も見事に照射して良い場所といけない場所を分けて照らし出せるとか。(※マルチビームLEDヘッドライトはアバンギャルド スポーツ、エクスクルーシブモデルに標準装備。)
なんていうんでしょうか? もはや「今後の高級=ラグジュアリーは自動運転技術なしじゃあり得ない!」と言ってるよう。おそらく10万円以下でプロパイロットを導入する日産とはある意味正反対の姿勢なんである。
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