カイエンGTS海外試乗 頂点NAモデルの走り
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:ポルシェジャパン
実際に乗ってみて印象的なのはエンジンだ。数値ではノーマルから20ps/15Nmの性能アップとわずかな変更に思えるが、体感的には相当に気持ち良いフィーリングを持つ。
特に回転の軽やかさは見事で、V8とは思えぬ軽快な吹け上がりが信条だ。8速ATのティプトロニックSもギアが低く設定されており、スロットル操作に対するツキの良さは当然ノーマルを遥かに凌ぎ、力強い加速をどこからでも引き出せる。
シャシーも皆さんの想像通り、隙のない仕上がりで、ボディの大きさを全く感じさせないシュアなハンドリングを実現している。特にクローズドコースで試すとその実力は圧倒的。とてもSUVとは思えぬ小気味良いコーナリングを味わわせてくれるのだ。しかもスロットルでクルマを曲げていけるほどの姿勢変化の自在性も手に入れている。加えてノーマルモデルより軽量化されたことで、乗り味走り味の軽やかさを存分に堪能できるのだ。ゆえにGTSの走りは、圧倒的に高いスポーツ性能を味わえる、SUVの領域を超えたスポーツモデルと言って良い仕上がりだったと太鼓判を押せる。
だが、世の中的にGTSモデルにおいて重要なのは、実は見た目かもしれない。事実このクラスを求めるユーザーには確実に、他と違うものが欲しい、という想いがある。そんな本音にGTSはキッチリと答えているのだ。実際にその姿を目にすると、とにかく“ちょっと普通じゃない特別感”が魅力だと分かる。
それは数字でも証明されており、先代のGTSが1万5千台以上売れた理由には、こうした背景があることを無視できないだろう。
ただ、それでも「ポルシェらしさが貫かれている」と感じるのは、見た目が象徴するGTSならではの性能が徹底的に作り込まれていて、感嘆するほどの走りが提供されていることだ。見た目だけでも中身だけでもないパーフェクトな世界、これぞまさにポルシェの真骨頂といえる思想と哲学が宿っているのである。
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