カローラ、ハイブリッド追加で復活か!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
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その結果、不肖オザワがふと思ったのは、もしや普段の実用生活では、アクアはもちろん、プリウスよりもカローラハイブリッドの方がいいんじゃないか? ということだ。なぜならあのアクアより大きいプリウスでさえも、究極の燃費を追求するためにデザインは空力優先となり、リア部のルーフが下げられ、ボディ左右も後ろに向けて絞っている。結果、リアシートはやはり狭めになるし、荷室もそんなに広大ではない。
実際、カローラハイブリッドのリアに乗るとわかるが、頭回りには開放感があり、足元もそれなりにゆったり。逆にプリウスは、特にタクシー仕様に乗るとわかるが、リアは結構狭い。大人3人が乗ったりすると、肩がぶつかるし、カローラの場合それほどでもないのだ。
それと全然違うのは荷室で、トランク容量はセダンが461リッターでワゴンが407リッター。ワゴンはシートを倒すと872リッターになる。一方、プリウスは294リッターでアクアは305リッター。狭くはないが、カローラの方が圧倒的に使い手がある。
確かに4~5年前だったら、カローラにハイブリッドが付いても「せっかくの割高なハイテクカーなんだからもっと先進デザインを」とプリウス&アクアを選んだかもしれない。しかし、これだけハイブリッドが浸透した今、逆にカローラハイブリッドはその名前だけもバリューを感じられるし、その実用性の高さを正しく実感できる。
「これがカローラの復活、とは思いませんが、再びカローラの良さが見直されてきたような気はします」と中村さん。まさしくここに来て「大人4人が快適に、そして安心して長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」というカローラの本義がリボーンしてきたかもしれないのだ。
もしや今後、トヨタ流ハイブリッドを選ぼうと思った時、「アクアにする? プリウスにする? それともカローラハイブリッド?」と悩む時代になってもおかしくはないのかもしれない。
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