ジャガー「XF」と「XE」に連続試乗。もっとも好印象だったグレードは?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
最近の輸入車市場のトレンドを考えれば、XFもXEも今後はディーゼルが売れ筋になる可能性が高い。JLRJもそう期待している。実際、ディーゼル車は額面の本体価格こそ4気筒ガソリン車より高めだが、国内のエコカー減税を含めると、実質的には同等価格となり、ディーゼルならではの燃費と燃料費のメリットをそのまま享受できる心憎い設定となっている。
ジャガーのディーゼルは、彼らがフォード傘下をはなれてから新規で自社開発された“インジニウム(INGENIUM)”と呼ばれるファミリーの第一弾。最終的にはガソリンエンジンとも基本設計を共用する予定のモジュラー設計である。XFとXEとともに上陸した新世代ディーゼルは“20d”というグレード名が与えられており、2.0L 4気筒ターボで180ps/43.9kgm。このスペックは競合他車と比較してもクラストップを豪語する。
XFのディーゼルは当たり前だが、まったく不足なく走る。市街地での加速はなるほど主張どおりに強力だ。アイドリングや加速時に感じられる振動やノイズは、メルセデスやBMWのそれよりは多少あらっぽい印象があるが、最新ディーゼルの水準には十分に達している。ただ、他社ディーゼルよりさらに低中速重視の設定になっているのか、高速での追い越し加速、そしてさらに上を望んだときに、もうひと伸びが欲しいな……と思ってしまう場面がなくはなかった。
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