新型BMW M3・M4公開。新グリルのネオクラシックな顔や斬新なインテリアに注目&予想価格も
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 133
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 133
話を現代のスタジオに戻そう。この両Mモデルのルーフは2本のフィンが走るカーボン強化プラスティック(CFRP)で、リアのディフューザー両脇には直径10cmのツインエグゾーストパイプがそれぞれ並んでいる。また共にリップスポイラーをトランク上に装着するが、リアのLEDコンビネーションライトはセダンがL字シェイプ、クーペがブーメランシェイプと区別されている。
一方、インテリアはショーカーのように尖鋭化しており、セダンはキャラミオレンジ、クーペはヤスマリーナブルーのカラートリムがオーナーを迎える。シートは2種類、スタジオではセダンに快適志向のスタンダード仕様が、クーペにはオプションのカーボン強化プラスチック製のMスポーツシートが装着されていた。
コックピットおよびインストルメントは最新のオペレーティングシステム7(BMW-OS-7)によるフルデジタルで、ドライバーの正面は12.3インチのディスプレイがMモデル専用のメニューを表示する。ダッシュボード中央のタッチスクリーンで専用プログラムが用意されたドライブモード、10段階のトラクションコントロールなどを選択できる。
搭載されるエンジンはすでに「X3 M」と「X4 M」に搭載されているM社が独自に開発したS58直列6気筒ツインターボである。BMW製のB58をベースにしているが、高回転、高熱効率のショートストローク型に、シングツインスクロールターボは2基のモノスクロールターボに変更してある。M社の開発担当副社長のディルク・ヘッカーは「レースコースで鍛え上げた90%は新設計!」と語る。
最高出力はスタンダードモデルで480psと550Nm、コンペティションモデルは510psと650Nmを発生する。ダイナミック性能は6速MT装備のスタンダードモデルが0-100km/hを4.8秒、最高速度250km/hで、8速ATを装備したコンペティション仕様ではそれぞれ3.9秒、250km/hとなる。ただしオプションのMスポーツパッケージではそれぞれ290km/hまでリミッターを引き上げることが可能である。
新型M3とM4は来年の3月初めから世界同時発売されるとアナウンスされている。価格はまだ推測の域を出ていないが、ドイツで6速MTのM3がおよそ8万2500ユーロ(約1014万円)、M4は8万4000ユーロ(約1033万円)、コンペティションは7000ユーロ(約86万円)高と予想されている。(いずれも19%の付加価値税込み)
現地ではこの2モデルの他に、ツーリング(ワゴン)やカブリオレ、さらには4WDバージョンの登場も噂されている。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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