【アウディがスランプ脱出】テスラや欧州ブランド検討層が注目。「A6 eトロン」の完成度とコスパ
掲載 carview! 文:木村 好宏 30
掲載 carview! 文:木村 好宏 30
航続距離は車種やドライビングスタイルによって変化する。アウディは、WLTP規格で最大750kmであることを謳っているが、今回の試乗では500km前後が現実的な数値であることが分かった。
電力消費量は丘陵地帯でのダイナミックな走りと回生効果が相殺された結果100kmあたり約25kWhだったが、よりフラットなルートでは20kWhも可能で、ボディサイズを考えれば許容できる値といえる。特筆すべきは充電能力で、270kWの超急速充電器を使えば最大310kmの航続距離を10分の充電でカバーできる。
さらに21分で、充電状態は10%から80%に跳ね上がる。ただし、家庭用または公共のAC充電の場合、現状では11kWの充電電力しか提供されておらず、後で22kWのオプションを提供する予定だ。
価格例※19%の付加価値税込み
・A6スポーツバック eトロン|6万2800ユーロ(約1005万円)
・A6アバント eトロン|6万4450ユーロ(約1031万円)
・A6スポーツバック eトロン パフォーマンス|7万5600ユーロ(約1210万円)
・A6アバント eトロン パフォーマンス|7万7250ユーロ(約1236万円)
・S6スポーツバック eトロン|9万9500ユーロ(約1592万円)
・S6アバント eトロン|10万1150ユーロ(約1618万円)
※1ユーロ=160円で計算、アバントはスポーツバックの1650ユーロ高
決して安い買い物ではないが、競合他社の「BMW i5」(7万200~9万9500ユーロ)あるいは「メルセデス・ベンツ EQE」(7万1000~10万4000ユーロ)と比べても、とくにエントリーグレードはリーズナブルかもしれない。
(終わり)
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