【不運なしくじり車】絶好調「ランボルギーニ」の“黒歴史”。かつて打倒「911」を目指した2台の量産スポーツが失敗に終わった理由
掲載 carview! 文:koensha 15
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ウラッコは当初から量産を視野に入れて開発された。フルモノコック構造に2+2の室内を備え、エンジン&トランスミッションを横置きにマウントしたミッドシップレイアウトは、現代の量産ミッドシップ車にも通じる先進性を持っていた。
エンジンは新開発の2.5L V型8気筒エンジンで、シングルカム+4連ウェーバーキャブという仕様から220ps/7500rpmを発揮。ポルシェ「911S」(2.2L/180ps)を上回るスペックを誇った。
だが、理想を追いすぎた結果、ウラッコはプロトタイプから量産化までに3年もの歳月を要した。
設計も製造もトラブル続きで、エンジンやボディなど至るところに問題が発生。高度な設計に見合う生産体制が追いつかなかった。
その間にランボルギーニの経営環境は悪化。トラクター事業の不振もあり、会社全体が低迷。
ようやく生産開始したウラッコも販売は振るわず、アメリカ市場での失敗が大きな痛手となった。
カウンタックの市販化でブランドはかろうじて保たれたが、会社は1978年に経営破綻。一時的に政府の管理下に置かれる事態にまで追い込まれた。
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