トヨタ「アルファード」の中古車事情を調べてわかったこと
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 163
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現行型のトヨタ「アルファード」は2015年1月に発売された3代目。すでに7年経過しており、巷ではフルモデルチェンジの噂もちらほら出ているが、年間総販売台数は2020年度は4位、2021年度は7位と、高価格、モデル末期にもかかわらず大人気の高級ミニバンだ。
2022年5月初旬現在、アルファードの工場出荷目安は「4ヶ月」程度と、他のモデルと同様新車不足の影響を受けている。では在庫がありすぐに納車可能な中古車はどうなのか? 調べた結果「今は中古車が高値すぎるので新車がベスト」という結論に至った。その理由を説明していく。
アルファードのモデル展開は非常に幅広い。パワートレーンはV型6気筒3.5Lと直列4気筒2.5Lガソリン(どちらも全グレードにFFと4WDを設定)、さらに直列4気筒2.5Lガソリン+モーターのハイブリッド(全モデル4WD)の3種類で、その数19グレード。すべてを理解するにはかなりの読解力が要求される。
そのため今回は走りと燃費が好バランスな「ハイブリッド」に絞って調べた。ただし、新車価格が700万円台と高価格帯の「エグゼクティブラウンジ系」は除いた。つまり新車価格が500万円前後のグレードだ。
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carview!中古車サイトの中古車相場グラフを見てみると、直近では高値傾向かつハイブリッドの在庫台数は247台と少なく、中古車を選ぶメリットの雲行きがすでに怪しい。
グレードごとの台数は以下の通りだ。
・ハイブリッド 2.5 SR Cパッケージ(72台)
・ハイブリッド 2.5 SR(57台)
・ハイブリッド 2.5 G Fパッケージ(41台)
・ハイブリッド 2.5 G(18台)
・ハイブリッド 2.5 X(47台)
傾向としては、ハイブリッドの人気グレード「2.5 SR Cパッケージ」がその人気通り在庫が多く、その他は40~50台前後と横並び。台数の少ない「G」は2021年5月の一部改良でグレード落ちしている。
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在庫車の状況はどうか。人気のハイブリッド 2.5 SR Cパッケージを見てみると、支払総額の安いものは300万円後半からあるが、10万キロオーバーのような過走行車はないものの、走行距離は8万~数万キロとそれなりで、年式も初期の2015年近辺のものになる。高年式、低走行を軸にすると500万円中盤とそれなりの価格だ。また、在庫車があるエリアが関東や関西、北海道など一部地域に集中しており、それ以外のエリアだと数台しかないという状況だ。
トヨタの見積もりサイトで新車の総額を試算した。ハイブリッド 2.5 SR Cパッケージにナビ、ETC、フロアマットなど最低限のオプションを装着し、総額約614万円。値引き幅はおおよそ40万前後が相場と言われており、40万円引くと574万円だ。
では、中古車在庫の新車同様の「新車未登録」車両を見てみると、そのほとんどが600万円前後。オプション装備の影響があるとはいえ、新車以上の価格だ。高年式、低走行距離車は先述の通り500万円台中盤なので、新車の価格と比較すると中古車のお買い得感はほぼ無い。
以上のことから、今購入検討中ということであれば、モデル末期とはいえ新車不足の解消はまだ見えないので、なるべく早めに新車を注文するのが得策かもしれない。
<了>
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