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市場調査で世相を斬る 勝手にCVデモクラシー!

週末1000円ETC、意外に台数は伸びてない?

小沢コージが市場アンケートの生の声を元に勝手にクルマ世相を分析する新連載『カービューデモクラシー』がスタート。1回目のネタは施行後早2ヶ月が過ぎた1000円ETC問題。週末1000円ETC、結局良かったの? 悪かったの!?

4月から始まった世紀のギモン交通政策『週末1000円ETC』(※正しくは土日・祝日が対象日。来る8月のお盆は6、7、13、14日の木・金曜日にも実施を拡大。国交省6月30日発表)。ETCユーザーに限定し、週末の高速代を一律上限1000円にして、経済活性化を促すという大義名分で始まったのだが、フタを開ければ…結構、ウケてはいる。

当初はみんな結構バカにしてたし、複雑な料金体系や2年間で約5000億円の税金投入にも批判は集まったが、安いことは安い。みんなそれなりに楽しく使ってるようだ。ただし“現場”に限っては…。

東日本高速道路(株)によれば、4月25日から5月6日までのGW期間中、1日あたりの利用台数は147.4万台で昨年からの伸びはたったの2%。しかも、主に伸びているのは北海道の道央自動車道で12.1%増。肝心の東北自動車道はたったの1.6%増だし、常磐は逆に1.3%減で、いかにも利用が少なそうな東関東道は実に5.6%減。要するに都市部は敬遠され、地方部でばかり伸びているのだ。

しかし驚くことに1日あたりの走行台キロ、つまり利用台数×利用距離はなんと全車で約20%増で、小型車に限っては約26%増。要するに台数は伸びてないが1台あたりの走行距離は伸びてるってことだ。特に燃費のいい小型車は。つまり、1000円ETCはある距離からは料金が一定なので、台数が伸びていなければ高速代としては全然儲かってないことになる。単に今までも使っていた“らしき”ユーザーが「より遠く」まで「より安く」行くようになっただけ。

それでも多少は経済活性化につながるだろうが、肝心の絶対数が伸びてないのはいかがなものか。それどころかカービューで行ったアンケートでは「渋滞が怖くて出かけなかった」という声もいくつかあった。経済政策としてはじまった1000円ETCによる逆効果も、見え隠れしているのだ。

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