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二極化!? 国産5ナンバー車と輸入車が好調

明暗の境は「前年比-15%」

2月の自動車販売は増税前で市場が拡大した前年に比べマイナスとなったが、その圧縮幅は1月より縮小し、前年を上回るカテゴリーも出るなど、明るい話題が見られた。その状況を日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表したデータから見ていこう。

乗用車、貨物車、軽自動車も含めた2月の新車販売台数は前年比14.7%減の48万2103台。2ヶ月連続のマイナスとなったが、増税を直前に控え需要が拡大した前年との比較で、マイナス幅が15%以下というのは例年に比べ悪い数字ではない。昨年の駆け込み需要の市場拡大幅がそれぐらいだったからだ。

登録乗用車は24万9565台で前年比16.8%減。このうち3ナンバー乗用車は22.2%減の12万4764台、5ナンバー乗用車は10.7%減の12万4801台で、3ナンバー車と5ナンバー車の台数がほぼ並んだ。1年前に比べ5ナンバー車の割合が増えたのは、「アクア」や「フィット」に代表される定番モデルの人気が相変わらず高いことと、ハイブリッドに代表される低燃費車のラインアップが充実し、人気が高まっていることが要因に挙げられる。

もうひとつ注目したい傾向は、商用車が駆け込み需要で拡大した去年よりさらに伸びたこと。去年2月、商用車は前年比17.3%の伸びを見せていたが、今年はそこからさらに7.7%拡大。普通貨物については前年比で20.5%も拡大している。震災の復興事業や東京オリンピック開催に向けた工事など建築業界の好調ぶりが如実に表れている。また、輸入車も去年の実績を上回るブランドが多くあった。

なお軽自動車は乗用車が前年比14.1%減、商用車も21.7%減で全体では15.4%減となった。昨年比では元気がなく見えるが、大きな時間軸で見ると市場は拡大傾向にある。たとえば国産登録乗用車と軽乗用車の比率は去年59.0:41.0だったのが今年は58.0:42.0となり、乗用車全体における軽比率は拡大している。

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