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新型プレマシーに試乗 マツダの走りに変化が!?

見た目以上の“質”の向上

3代目となる新型プレマシーは、今年3月のジュネーブショーでワールドプレミアされた。全生産の7割以上を海外市場に依存するマツダとしてはまあ当然なのだが、ミニバンのプレマシーよお前もか? 現場に立ち会った率直な感想である。実はプレマシーは日米欧亜多くのマーケットをこれ一本の車型で切り盛りしているのだ。グローバルカーが成立しにくくなった時代に、世界をカバーできるサイズとコンセプト。その意味でもプレマシーは貴重な一台ということができそうだ。

「何を守り、何を変えるか?」。フルモデルチェンジにあたって再検討した結果得られたのが、「パッケージングについてはグローバルで不満なし」という現実だったと松岡英樹主査はジュネーブのパレクスポで語っている。 そして、スタイリング、機能性、ダイナミクス、環境対応を進化させるとともに、従来型の弱点とされたN.V.H関係を挙げる中で口にしたのが『統一感』だった。一瞬「何を今さら……」と思ったが、従来は操安、走り、操作性などの評価者がバラバラだったところを一堂に集め、前後左右Gのつながり変化で統一されたフィールを追求した。そのプロセスではポルシェをベンチマークにしたり、ロードスターの人馬一体の楽しさの考え方を取り入れたりもした。

アクセル、ステアリング、ブレーキ操作の統一感とつながりの滑らかさ。その結果としてあるのが、絶対評価では具体的に何がどれくらいとは言い難いが、無理を感じることなくスムーズに走れたという、あたりまえだが案外得難い試乗感ではないだろうか。

リニアな加速フィールにこだわった2リッターDISIは5速ATとともにキャリーオーバーだが、リニアなパワーフィールに留意した走りの質感は多くの賛同を得るはず。i-STOPも作動範囲をステアリング舵角65度までに拡大するなど、アップデート化が図られ、手にする理由に広がりをみせている。

基本キャリーオーバーで、パッケージングやプロポーションに大きな進展はない。あるのは初めて量産モデルに採用された“NAGAREデザイン”だけ? ジュネーブで初めて見た時の偽らざる感想だが、新型プレマシーは新しいデザイン展開以上に走りのダイナミクスを中心とした質的向上に見所がある。

「水の塊が岩や風にぶつかって動くイメージ。パッケージングが決まっている造形をどうやって再構築するか。ナガレは表現手段として価値があると思っています」。ジュネーブで聞いた田畑孝司チーフデザイナーの解説は、今はすっと胸を通る。当然エアロダイナミクスも含まれるのだが、巧みな走りの統一感が内に秘められていることを知ったからである。

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