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メルセデスGクラスに追加のディーゼル、350dは日常使いしたくなる快適クロカン

乗用車的な扱いやすさ、快適性も高い

軍用車にルーツを持ち、約40年変わらない基本スタイルで独自路線を走り続けるメルセデス・ベンツのクロスカントリー車「Gクラス」。2018年の改良(実質はフルモデルチェンジ)では、4.0L V8ガソリンターボのG550(最高出力422ps、最大トルク610Nm)と、AMG版のG63(585ps、850Nm)を日本に導入し、新たな歴史を刻み始めたわけですが、今夏に3.0L 直6ディーゼルターボの350d(286ps、600Nm)を新たに追加。今回は鈍い光を放つエメラルドグリーンの350dに編集が試乗し、根強い人気のGクラスの魅力をあらためて探ってきました。

クラシックな四角いボディのサイズは、全長4660×全幅1930(試乗車はAMGライン装着のため1985)×全高1975mm、ホイールベースは2890mm。ヒンジが外側に付いた重いドアをガチャリと開けて運転席に座り、何気なく閉めると半ドアに…。やわな所作を受け付けないGクラスのハードな一面が垣間見えます。硬めのベースに柔らかな表皮が合わされたシートは適度にサポート感があり、フロントをはじめとするフラットな四方のガラスのおかげで視界も良好。最新メルセデスのインテリアではお馴染みの12.3インチ×2のワイドスクリーンを確認しつつ発進します。

ほどよい力感の出足は2.5トンの車重をあまり感じさせることなく、さらに自然かつ的確な9速ATの働きでスムーズに前進。ブレーキはコントロール性、制動力ともに十分で、街中でのストップ&ゴーが苦になるどころか楽しくさえ感じられます。乗り心地はコンフォートモードを選択していれば段差を上手くいなしてくれる印象でなかなかに快適、ハンドルのロックトゥロックが先代の3.5回転から2.8回転になったことも、乗用車的な扱いやすさに寄与していそうです。

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