今やクルマ界の常識。メルセデス・ベンツという名前の由来は?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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今回ニースで試乗することができたのは、このメルセデスの発展型で1903年製の「メルセデス・シンプレックス」である。なぜシンプレックスと名付けられたかといえば、成功を納めたメルセデス設計主任のマイバッハが、クラッチ、ブレーキ、ギア・シフト・システムなどを改良し、クルマの操作を一層シンプルにしたところに由来する。(※著者注:これ以前の車ではクラッチも原始的で、ギアをガリガリ鳴らして放り込むような操作方法だった)
ニースの集合場所には2台のメルセデス・シンプレックスが集まった。1台は1903年製の2シーターで、ブルーのラダーフレームにエンジンとバケットシートを乗せただけと、見るからにスパルタンなレース用車両で、9236ccの4気筒エンジンは60馬力にチューンしてある。運転役はなんと元レーシング・ドライバーのヨッヘン・マスだ。もう1台は45馬力を発生する6785ccの4気筒エンジンを搭載した1904年製の4シーターで、2列目のシートは姑席と呼ばれる粗末な作りになっている。義理の母の存在はどこでも厄介なものらしい。こちらのステアリングを握るのはミヒャエル・プラーグ、メルセデス・クラシックのエンジニアである。
走行コースはニース郊外のモナコを見下ろす高台にあるローマ遺跡の町ラ・テュルビーで、1902年、実際にヒルクライム・レースが行われたおよそ15.5kmの峠道である。現在は一般道路になっているその入り口には当時事故死した2名のドライバー、ヴィエウへム・バウアーとエリオット・ツボロウスキーを記憶するプレートが貼られている。
ヨッヘンの巧みな操縦は、自転車のように細いタイヤのプアな接地性をカバーしながら、ゴーグルがなかったら目を空けているのが辛いほどのスピード、おそらく90km/h近くで走って行く。先に出た45馬力4シーターを軽く追い越すが、何の囲いも持たない無防備なレーシングカーの助手席はかなりスペクタクルで、シートの脇を掴む手に力が入る。公道なので行き交うクルマからは声援と撮影のためのスマホを持つ手が伸びて来る。
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